約 3,642,151 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3628.html
『真冬のゆっくり対策』 「この時期に色々と対策を取ったほうがいいですよ」 ある村で会議が開かれていた。この村はゆっくりによる農作物の被害が多かった。 「確かに今が一番いいわね。今ならみんな冬篭り中だし手こずる事も無いでしょう」 ちなみに今は真冬。ゆっくりは冬篭り中で村には出没していない。そのうちにゆっくりの数を減らしてしまおうというのだ。 「春になったらまた子作りしますよ。そうしたら被害が増えるだけだ」 「ドスまりさも冬は動けませんよ。やるなら今です」 「しかしこの村の人数ではな…」 「でしたら周りの村や町にも応援を頼みましょう。虐待好きな方も動員しましょう」 「わざわざ来てくれるかね」 「どこも真冬はゆっくりが少なくて虐待が中々できないそうですよ。この辺りはゆっくりが多いようですから見つけやすいんじゃないですか? 喜んできてくれますよ。」 「いや…そっちの人のことを言ったんじゃないんだが…」 何はともあれゆっくり駆除の募集が行われた。 「ふ~ん…ゆっくり駆除ね」 新聞を読みつつ虐待お兄ちゃんは呟いた。 "ゆっくりを虐めたくてうずうずしてませんか?" 「してる。この時期は粋の良いゆっくりがいないんだよなあ」 彼の住んでいる村のそばだけでなく大抵の場合冬になるとゆっくりを見つけるのに少々手間取ってしまう。手間をかけてまでゆっくりを捕獲し 虐める人はそんなにいない。たまに自宅に忍び込もうとするゆっくりを捕まえて虐待するくらいだ。 「そういえばこの村は結構ゆっくり被害が多かったな」 "報酬はあまり出せませんが特産品をご馳走します" 「あ、この村確か良い酒があったんだ。結構高いやつ」 村の経済状況ではそれが精一杯だった。 "いつでもお越しください。ご協力お願いします" 「人助け&酒&虐待。良いこと尽くめじゃないか。早速出かけよう」 「うう…寒いわ」 虐待お兄ちゃんは村に着いた。彼が住んでいる村とは違い雪が積もっていた。 「そうか…雪がよく降るところだから米が良くて酒が美味いんだな」 彼の他にも多くの人達が着ていた。 「皆様、遠いところから良くおいで下さいました」 「この村はゆっくりによる被害が多くて困ってます。力を貸してください」 「無理はなさらないでください。夕方には戻ってきてください。夕食を用意いたします」 「ドスはここからかなり遠いところにいるので遭遇する心配はありません。ご安心ください」 「皆様お願いします」 彼らは準備を整え山へ向かった。 虐待お兄ちゃんは木の根っこの辺りを探していた。まずゆっくりが巣にしているのは木の根っこの下である。 「うーん…あ、ここ怪しい」 ゆっくりは冬篭りをする時入り口に草や石などを詰め寒さを防ぐという。不自然に石が固まって置いてある場所は巣の可能性がある。 「手ごろな大きさの石はないかな…」 彼はブロック程の大きさの石を見つけた後シャベルで木の根っこの辺りを掘り出した。 巣の中- 「ゆぅ…きょうはさむいね」 「おきゃあしゃん!しゅりしゅりすりゅちょ、ちょっちぇもあっちゃかいよ!」 「まりさともすりすりしてね」 「れいむも、れいむもすりすり~」 巣の中は典型的な幸せ家族であった。まりさとれいむに子れいむ、赤まりさ、赤れいむの5匹だ。巣の中は5匹と貯蔵している食糧でギリギリ といったところであった。 「せまくてごめんね、らいねんはもっとひろいおうちにすもうね」 「そんなことないよ。まりさががんばってつくったおうちだもん。とってもゆっくりできるよ」 「しょうだよ!まりしゃちょっちぇもゆっきゅりしちぇるよ!!」 そんな幸せムードもここまでだった。 「……で……~。は……す…よ…」 「ゆ!なにかきこえるよ」 「ゆ!なんだかさむくなってきたよ!!」 「しゃみゅいよお」 「はるですよ~!!!!!」 「「「「「ゆゆゆ!!!!」」」」」 入り口が壊され虐待お兄ちゃんが巣の中をのぞいていた。 「はるですよ~。なんちゃって」 「きょきょはまりしゃたちのゆkk…ゆぴいいいいい!!!しゃみゅいいいい!!!!」 「おちびちゃんたちはおかあさんのおくちのなかにはいってね!!」 「おじさん!!ゆうう!!!ここはまりさたちのおうちだよ!!さっさとでていってね!!!さむうううう!!!!!」 「あれ、まさか冬篭り中だったかい?」 「そうだよ!!!!だからゆっくりしないででていってね!!!!ゆううう!!」 「すまないねえ。なあ、ゆっくりと遊びたいんだけどこの辺りにゆっくりはいないかい?」 「ゆっくりしないででていってね!!!いりぐちなおs…ゆぴいいいい!!!!」 「早く教えてよ。いないんだったら君達と遊ぼうか」 「となりのきにありすがいるよ!!!まりさもいるよ!だからはやくでていってね!!」 「そうか、それはどうも。お礼に入り口埋めてあげるよ」 「ゆっくりしないでね!」 「じゃあ奥に入ってくれ」 「わかったよ!れいむ、おちびちゃんおくにいってね」 ゆっくり達が奥に入ったのを確認すると彼は石を巣の中にぶち込んでいった。 「丁度すっぽり挟まったね。これなら大丈夫だね」 彼は隣の木に向かった。 「ゆううう!!!!おじさん!!!ふさがってないよ!!!」 「もう…まりさがふさぐ…ゆゆゆ!!いしさんがじゃまでまえにすすめないんだぜ!!!」 「さむいよおおおおお!!!」 「ゆっきゅりできなああいいい!!!!」 「ゆんしょ…ゆんしょ…ゆうううう!!!!!」 「さて、多分ここだな。ここがありすのおうちか。今度はベーシックにいこう」 彼はシャベルで掘り始めた。 「はるですよ~。はるですよ~。でてきてね~」 巣の中- 「むきゅ…きょうはひえるわね」 「ぱちぇ、まりさとくっつくんだぜ!まりさがあっためてあげるんだぜ!」 「むきゅ~ん…ほかほかするわ」 「ぱ…ぱちぇ…まりさは…まりさはぱちぇとすっきりしたいんだぜ!!!」 「だめよまりさ。ごはんがすくないわ。あかちゃんなんてうめないわ」 「はるまでまてないんだぜ!!」 「まりさ……むきゅ!いりぐちがこわれてるわ!!」 「ゆ!」 「おうおう、おアツイねえ。あれ、ありすじゃねえ」 彼は巣を覗きニヤニヤしていた。 「おじさん!まりさのあいのすになんのようだぜ!!!」 「さむいわ!!ゆっくりできないわ!!」 「いやはや、おアツイところを失礼したよ。でもアツすぎると赤ちゃん産んじゃって冬越せなくなっちゃうよ。頭冷やそうね」 彼は巣の入り口を滅茶苦茶に壊していった。 「やべでえええ!!!!!あいのずがごわれぢゃううううう!!!」 「ゆぴいいいいい!!!!さむくてゆっぐりできなあいいい!!!!」 入り口どころか巣は修復不可能なほどに壊されてしまった。 「これなら少しは冷静になるね。じゃあね」 「むきゅううううう!!!!!!!」 「おじざん!!!!!!ゆうううう!!!!!おうぢなおじでええええ!!!!さむくでゆっくりできないよおおお!!!!」 「どうじだらいいのおおおお!!!!!」 「おうぢなおずんだ…ゆぴいいいいい!!!…ゆうう!!!ごはんがかぜでとばされでるんだぜええ!!!」 「今度こそありすのおうちはここだな」 巣の中- 「みんなごはんにするよ!」 「ゆっくりできるよ」 「きょうはむししゃんがたべちゃいよ」 「きょうはとくにひえるからとかいはならんちにしましょう」 「やったね!ごちそうだね!」 「「「「「むーしゃむーしゃ…しあわせぇ♪」」」」」 こちらも幸せな家族団欒であった。ありすとれいむの若干珍しい組み合わせ。子ゆっくり2匹と赤ゆっくり1匹だ。 「こんやはもっとひえるからよくたべてねましょうね」 「さむいよおお」 「だいじょうぶだよおちびちゃん。れいむおかあさんとす~りす~りしましょうね~」 「「す~りす~り」」 「ありちゅもしゅ~りしゅ~りしちゃ~い」 「ありすもす~りす~り」 突然だった。 「ゆ!なんだかすうすうするよ!!」 「おきゃあしゃん!おしょちょがみえちぇりゅよ!」 「とかいはなおうちをこわすいなかものはだれ!!!!さむいっ!!!!」 「ビンゴ。ありすだ」 「ここはありすたちのとかいはなおうちよ!!!いなかものはでていってね!!」 「しょーだしょーだ!」 「おかあさん!!さむいいいい!!!!」 「ハハハ。悪い悪い。プレゼント持ってきたんだけど余計だったかな」 「ぷれぜんと!」 「あまあまさん?おにいさん!あまあまさんくれるの?」 「べ…べつにぷれぜんとなんかでつられないわよ!だけど…あげたいならもらってあげてもいいわよ!」 「じゃあみんな、巣の奥に入って目を瞑っててね」 「ゆっくりおめめつむるよ」 「さみゅいきゃらゆっきゅりしにゃいでね」 「あまあまさん…あまあまさん…」 ドサアア!!!! 「ちべだあああいいいいい!!!」 彼が巣の中に入れたのは雪だった。 「遠慮するな。どんどん入れてあげるから」 「ちゅめちゃいよ!!!」 「やべでええ!!!ありすのとがいはなおうちがああ!!!!」 「それそれ!それそれ!」 「やめ…むぐうううう!!!…っぺっぺ…やべでええええ!!!!!むぐううううう…」 「いやあああああ!!!!ゆきさんこっちごないでええ!!!!」 「ほれ。トントンっと」 巣の中が雪でいっぱいになるとパンパンっと雪を固めて入り口を塞いだ。 「一面銀世界だなんてなんて都会派なんだろうね!!」 彼は次のターゲットを探したが中々見つからなかった。実は木の根っこを冬篭り用の巣にするゆっくりは少数らしい。 というのも巣が広げにくく食糧が貯めにくい事と雪の重みで入り口が壊れてしまうケースがあるからだ。 「あ、ここも空っぽだ。仕方ない根っこは諦めるか」 春になったら戻ってくるゆっくりもいるらしい。彼は山の奥の方へ向かった。 虐待お兄ちゃんがいなくなってから数分後- 「「ゆんしょ…ゆんしょ…」」 「おきゃあしゃんがんばっちぇね!」 「あかちゃんさむくない?す~りす~り…」 「しゅ~りしゅ~り…ゆうううう…しゃみゅいよおお」 石で入り口を中途半端に塞がれた家族である。 「ゆうううう!!!いしさん!!おうちからでていってね!」 「これじゃだめだよ…みんな!てつだってね。みんなでがんばればいしさんをどかせるよ!」 「まりしゃもぎゃんばりゅよ!」 「あかちゃん、がんばろうね」 「「「「「えいえいゆー!!」」」」」 「「「「「ゆんしょ!ゆんしょ!…」」」」」 微かに石が動いた。 「ゆ!うごいたよ!」 「みんながんばってね!」 「「ゆうう…みょうちゅかれちゃよ…」」 「れいむももうだめええ」 3匹が力尽きた時だった。 「「ゆべっ!!!!」」 「おかあさん!!」 「「ぎゃああ!!!!」」 親ゆっくり2匹が石に潰されてしまった。 「ばりざのあんよがああああ!!!!」 「でいぶのおがおがあああ!!!」 もうこの家族は冬を越せないだろう 「ゆびゅううううう…どうじよう…」 巣を壊されたまりぱちゅ。なんとか巣をそれらしい形にまでは戻したが寒気は容赦なく巣の中に入ってくる。食糧も大半が風で飛ばされてしまった。 「む…き…ゅ…」 「ぱちぇえええ!!!しっがりじでええ!!!!」 「もうだめだわ…ぱちぇは…もう…」 「ゆっくりしようよ!!!!!まりさといっしょにゆっくりいいいい!!!!」 ビュウッ!!!!! 強めの風が吹いた。 「ゆがああああ!!!!おうぢがあああ!!!!」 巣が壊れてしまった。さらに 「ゆああああ!!!!!まりさのぼうじがああ!!!!!ぼうじざんまっでえええ!!!!」 まりさの帽子が飛ばされてしまった。まりさは帽子を追って巣から出て行ってしまった。 「…ま…りさ…ぐ…ずっ…ひどいわ…」 まりさが帽子を取り戻し巣に戻ってきた頃にはぱちゅりーは死んでいた。まりさも直にぱちゅりーのもとへ逝くだろう。 「「「「「………………」」」」」 巣の中に雪を詰められた家族はみな固まってしまい動いていない。 「「「「「………………」」」」」 凍死ではなく仮死状態のようだ。解けた雪が体を溶かすより早く意識を戻すことができるのだろうか。 つづく by 虐待おにいちゃん
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5398.html
お兄さんに引き渡された子供は怯えていたただ2匹はまだ余裕かましていた「さて、では殺すね」 「ゆ?劣った種族の人間が何言ってるの?ばかなの?死ぬの?」 「そうだぜクソ人間なんてったって魔理沙には最終兵器があるんだよ?このエクスカリバーが」そう言ってそんなに尖っていない鉛筆を取り出してきた「うわー強そうだなーわかった奴隷になるよ(棒)」「ゆっへっへそうしないとこれでクソ人間ぐらいひと刺しだぜ」すっかり罰を受けにきたのを忘れたらしいまあ好都合だが俺はそうやって油断させておいたそしてすぐさま奪ったついでに帽子も「ゆゆっ?クソ人間何するんだぜ!早くお帽子さんとエクスカリバーを返すんだぜ!そうしないと殺すよ?」返事は帰って来ない そしてお兄さんは帽子びりびりに破いた「ゆわぁぁぁぁぁ!!まりしゃのお帽子さんがぁぁぁぁぁ!!」「·····」霊夢は黙って見ていた「おい!!クソ人間!!!!もう殺してやるぅぅぅぅぅ!!!!!」そう言って突進していったもちろん全然効かない「ゆゆっ何でぇぇぇぇぇ!?ゆわぁぁぁぁぁ!!なんでだぜ!?なんでだぜ!?」「黙れ」パーン!!お兄さんのビンタが炸裂した「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!いぢゃいいぢゃいいぢゃいよぉぉぉぉぉぉ!!霊夢!助けてくれだぜ!」魔理沙は霊夢と一緒に戦えばこんな人間すぐやっつけられ、群れに報復できて里を乗っ取れると思っていた だが霊夢は予想を裏切った ドーン!ポスっポスっポン「ゆ?霊夢?なんでだぜなんでだぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??」「1人で勝てないゲスはしねえぇぇぇぇぇ!!」 「ふーん なら霊夢は勝てるかな?」「ゆ?当たり前でしょ?霊夢は最っ強なんだよばかなの?死ぬの?」また同じように突進してきたもちろん全然効かない「ゆぅぅぅ!!こんのっ!こんのっ!!こんのぉぉぉぉぉぉっ!!!」「ん?それで本気なの?俺に1人で勝てないならここの全員敵に回すことになるよ?」「ゆ?ゆ?ゆ!?ゆぅぅぅぅぅぅぅぅ!?!?」「ゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりぃぃぃぃぃぃ!!」どうやらプライドが崩れたのと全く効かないので狂ったらしいただ 数分後には息を切らしながら戻っていたそして数分後には死ぬだろうと言うものを食らわしてやった『ゆ?ゆ?何で?何で最強の霊夢が負けたの?何でこうなったの?そうだすべての原因は魔理沙だ魔理沙が勝てないから霊夢はやられたんだくそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!魔理沙めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!』「魔理沙ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」霊夢は最後に魔理沙を恨みながら死んでいったさて次は子供だだけど子供は雑に潰していった3分後···さてこいつで最後か「ま 待ってだぜぇぇぇぇぇ魔理沙を殺すとおとーさんとおかーさんに殺されるよぉぉぉぉぉぉだからやめてねぇぇぇぇぇ!!」「おかーさんは死んでるけどね」「何でなのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぶっ!?」さて後は魔理沙だけか ん,そうだこいつは山に捨てよう!「魔理沙安心しろお前だけは怪我させずに山に戻してあげる!」「ゆ?本当かぜ?」「ああ」魔理沙はその瞬間最高の喜びを感じた シュルッ 気づくとリボンがほどけていたこれで手として使うこともできない「ゆ?何でなのぉぉぉぉぉぉ!!お兄さん約束が違うんだぜなんでリボンさんほどくのぉ!」「約束は守ってるよだってまだ怪我はさせてないだろ?」その瞬間魔理沙は直感したどういう目的かをだが時既に遅しもう山の方に飛んでいた「お空をとんでるみたべっ! ゆ?ここはおやまさん!ついに生きて戻ってきたのぜ!また群れに入るのぜ!」まだ魔理沙は気づいていない帽子がないことに「ゆ?あそこに群れだぜ!おーい」パ「ん魔理沙?」ア「都会はな魔理沙の声だわぁぁぁぁぁん!!」「魔理沙どこなの?」「魔理沙どこぉぉ」「魔理沙ー」「ゆ?ここにお帽子のないゆっくりがいるよ?」「ほんとだわ帽子のないゆっくりだわ」「ゆ?」「魔理沙ーすっきりしましょうねぇぇぇぇぇ!!」「嫌だあぁぁぁぁぁすっきりーすっきりーすっきりー」数分後あとには茎のはえた黒ずんだだけだった 完
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2772.html
※うんうん設定が一部あります。 ※人間が一部出てきますが虐待お兄さんではありません。 ※中心となるゆっくりは虐待されません。 ※以下の条件が許容できない方は見ない方がいいかもしれません。 ゆっくりすること 野原の真ん中にまりさとれいむはいた。 常に一緒にいて、いつでもゆっくりしていた。 そんな2匹はゆっくりする事が生きがいなのだ。 ある時広場に1匹のまりさが現れた。 「ゆっくりかりをするよ!」 どうやら虫や花を狩って食料にするようである。 「なんでかりなんてするんだろうね」 「れいむもまりさも、かりなんてしないけどゆっくりしてるのにね」 くすくすと笑う2匹。 まりさにその声が聞こえてくる。 「なにがおかしいの?」 「かりなんてしてどうするの?」 「かりをすればたくさんごはんがてにはいるんだよ?しらないの?ばかなの?」 そのまりさの言葉に思わず目が点になり、直後笑う2匹。 「あはははは、ごはんだって、まりさはおかしいね!」 「な、なんでわらうの!?」 「わざわざごはんなんてものをほしがって、しかもてにいれないといけないなんて、まりさはゆっくりしてないね!」 まりさは信じられなかった。 自分は狩りも上手くて群でも結構人気のあるゆっくりだ。 狩りが上手い事は自分がゆっくり出来ている証だったのだ。 それを全否定される。 あまつさえゆっくりしていないなんて言われたのだからたまったもんじゃないだろう。 「まりさは、まりさは、むれでいちばんなゆっくりなんだよ!?」 「むれ、だって。まりさはおかしいね!」 「れいむたちはゆっくりできればいいんだよ?なのにむれたりかりをしたり、ぜんぜんゆっくりしてないね!」 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉ」 まりさは目に涙を浮かべ、野原から去っていった。 またあるときは頭に蔓をつけたれいむとちぇんがやってきた。 「ゆゆ~、れいむのかわいいあかちゃんゆっくりうまれてきてね」 「ちぇんとはにーのあいのけっしょうなんだねー、わかるよー」 幸せそうにしている2匹。 「あのれいむはあたまからつるなんてはやしてるね!」 「ほんとうだね!ゆっくりできてないね!」 まりさとれいむの声に、この番は反応した。 「ゆ?ゆっくりしていってね!」 「「ゆっくりしていってね!」」 挨拶を交わす4匹。 「ところでれいむはなんであたまからつるなんてはやしてるの?」 「れいむはにんっしんっしてるんだよ。かわいいあかちゃんをうむんだよ」 「「は?」」 馬鹿を見るような目で番を見つめる2匹。 「れいむがあかちゃんをうむ?どうしてそんなことをしないといけないの?」 「あかちゃんはとってもゆっくりできるんだよ!かわいいんだよ?」 「いいこにそだてるんだよーわかるよー」 「あかちゃんをうんでそだてるなんてゆっくりできてないね!」 「そうだね!ゆっくりできてないね!」 「わからない、わからないよー」 可愛い赤ちゃんや子育てを否定されたちぇんとれいむ。 勿論そんな事をされたら頭にくる。 「ゆがぁぁぁぁ!あかちゃんをばかにするなぁぁぁぁ!」 「やっぱりれいむはゆっくりできてないね!」 「そういうれいむとまりさはつがいじゃないのー?」 「つがい?どうしてつがいにならないといけないの?れいむとまりさはゆっくりしてるんだよ?」 「わからないよー」 結局憤慨したれいむとうなだれたちぇんはゆっくりできないまま野原を後にした。 またある時はレイパーありすが2匹に襲い掛かった。 「んほぉぉぉぉぉぉ!!!」 「体をこすりつけるなんてゆっくりできてないね!」 「なにしてるかわからないけどまりさたちはここでゆっくりしてるよ!」 「すっきりー!」 何ともない2匹を尻目にすっきりするありす。 しかし頭から蔓が生えたりにんっしんっのような状態になる気配はない。 「すっきりがたりないのかしら、とかいはのてくですっきりさせてあげるわ!」 「すっきりだって、ばかみたいだね」 「ゆっくりできてないんだね!」 その後もありすはすっきりしまくった。普通のゆっくりなら黒ずんでしまう位。 しかしいくらありすがすっきりしても、この2匹から蔓は生えてこない。 「なんであがぢゃんでぎないのぉ!?」 「あかちゃんなんてできるわけないよ!」 「ただゆっくりしてるだけなんだよ!」 「べとべとしたものをだすなんてありすはゆっくりできてないね!」 結局ありすは枯れ果てたような何かを悟ったようなえもいわれぬ顔になりふらふらとどこかへ消えていった。 ある時は赤れいむが目の前で排泄をしていた。 「ゆっきゅりうんうんしゅるよ!ちーちーするにぇ!」 「「うんうんとかちーちーとかするなんてゆっくりできてないね!」」 「にゃんでぇぇぇぇ!?」 赤まりさはショックを受けた。 うんうんやしーしーは巣の中ではやってはいけない事で、他の場所なら問題はないと教わっていた。 しかし目の前の2匹はうんうんとしーしー自体をする事がゆっくり出来ていないと言ったのだ。 「しかもそれがあんこ?さとうみず?」 「そんなのはおまんじゅうだよね!ちいさいしたったらずなれいむはおまんじゅうなんだね!!」 「れいみゅおまんじゅーさんじゃないよぉぉぉぉ」 饅頭といわれた赤れいむは涙を流しながら親元へ去っていった。 その後親れいむが文句を言いに来たが、ゆっくりしていないと言われ、またゆっくりプレイスを探す事を否定され怒りながら去っていった。 その内冬が訪れる。 2匹は変わらず野原だった所でゆっくりしていた。 「ゆっくりできてるね!」 「そうだね!ゆっくりできるね!」 「お、冬に外に出てるゆっくりなんて珍しいな」 2匹の目の前に人間が現れる。 「ゆっくりしていってね!」 「おにーさんはなにをしてるの?」 「俺?俺は冬篭りしているゆっくりを探しているんだ」 「ふゆごもりしてるゆっくりはゆっくりしていないゆっくりだね!」 男は驚いた。 この2匹は寒さをものともしないどころか冬篭りをするゆっくりをゆっくりしていないときっぱり言い張ったのだ。 「それじゃあさ…」 男は自分の知っているゆっくりに関する事について2匹に聞いた。 おうち宣言、畑荒らし、捕食者、雨で溶ける…etc その全てをこの2匹は「ゆっくりしてないね」と切り捨てたのだ。 「そっか、お前達みたいなゆっくりが増えたらいいんだけどな」 「おにーさん、ありがとう!」 「それじゃ俺は仕事があるからな、ゆっくりできてないゆっくりを捕まえてくるさ」 「がんばってねおにーさん!」 男は去り、白銀の世界で2匹はゆっくりし続けた。 ちなみに、この2匹に関わったゆっくりの行方を知る者は、誰もいなかった。 そして春。 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりなかまをさがすよ!」 「ゆっくりかりをするよ!」 今年もまたゆっくりできていないゆっくりが溢れる。 しかし2匹には関係のないこと。 関わってきたとき位はゆっくり出来ていないと教えてあげる事は出来るが… ゆっくりはゆっくりさえしてればいい、この2匹にはそれが全てなのである。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あとがき 原点回帰? ゆっくりしていないゆっくりはいじめがいがありますね。 自分達がゆっくりしてなくてもゆっくりしていると言い張るのはどうなんでしょう? 今まで書いたもの 博麗神社にて。 炎のゆっくり ゆっくりを育てたら。 ありす育ての名まりさ 長生きドスの群 メガゆっくり ゆっくり畑 益ゆっくりと害ゆっくり ゲスの行き着く先 つかれたまりさ 噂・ゲスの宿命 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3371.html
注意 自分設定があります。 赤ゆっくりがでてきます。 すっきりできないまま、終わるかもしれません。 「「「ゆっきゅりちていってね!」」」 「「「ゆっくりしていってね!」」」 ここはとあるゆっくりの群れ。 たった今、生まれたばかりのゆっくりが目をキラキラを輝かせながら親たちに向かって、お決まりの挨拶をする。 親たちもまた、お決まりの挨拶を返し、その後は頬を擦り合わせて親愛の情を示すのだ。 平凡かもしれないが、とてもゆっくりした親子たちであった。 子供たちは初めて見る『おそと』に興味津々であった。 あるもの全てがとても綺麗なものとして感じられる。 木々の緑、風の流れ、太陽の暖かな光、どれもこれも当たり前のものだが、全て素晴らしいものとして感じている。 この時の感情をゆっくり風に言い表すならば、『とってもゆっくりしている』であろう。 大人になってからでは目を向けないものだが、生まれたてのゆっくりだからこそ分かるのだ。 やがて子供たちは自分を生んでくれた親の元へと集まり、家族であることを確認する。 彼らはとても、とてもゆっくりしていた。 「へぇ、いっぱいゆっくりがいるなぁ」 「ゆっ!?」 人間の、どこか呑気そうな声が聞こえてきた。 ゆっくりは慌てて周囲を確認する。ゆっくりにとって、人間とは『ゆっくりできないもの』として分類されているからだ。 すぐさま、一匹のゆっくりが茂みから顔だけ覗かせている人間を見つける。 それは若い男であった。大きなリュックを背負って、物珍しそうにゆっくりたちを眺めている。 いきなり襲って来ないことに安堵したのか、ゆっくりたちはその場に留まって人間を威嚇する。 「ゆうぅぅぅ! にんげんさんはあっちにいってね! ここはれいむたちのゆっくりぷれいすだよ!」 ぷくぅ、とゆっくりれいむは頬を膨らませて、身体を大きく見せる。 この動作は他の動物に対しても威嚇の効果はあまり持たないが、ゆっくり的には真剣である。 本気で相手を驚かせられると思っているのだ。 勿論、人間相手ではまったく威嚇の効果は見込めないが。 「いやいや、ごめんごめん。ゆっくりできないことはしないから、安心してくれよ」 笑顔のまま、男は両手を挙げて敵意の無いことを示す。 それでも、ゆっくりたちの威嚇の構えが解けないので、背中のリュックからあるものを取り出した。 「それじゃ、お近づきのしるしということで、これをあげるね」 それは山の中で採っていたキノコであった。 ここで、ゆっくりに人間の食べ物を渡すほど、男は知識不足なわけでもない。 人間の食べ物に舌が慣れてしまったら、大抵はろくなことにならないからだ。 「ゆゆゆ!? きのこさんだね! みんなはちょっとまってね!」 集団の中心ゆっくりと思しきゆっくりれいむが、まずは毒見をしてみる。先ほどの頬を膨らませたゆっくりれいむである。 むーしゃむーしゃ、と食べてみても、おいしいだけで毒はないようだ。 「きのこさん、おいしいよ! もっとちょうだいね!」 「はい、どうぞ」 ゆっくりにも食べやすいように、ある程度ばらばらにして地面にばらまく。 親ゆっくりたちはわっ、とそのキノコに群がって食べ始める。 出産直後であったために、とてもお腹が空いていたのだ。 「うめぇ! まじうめぇ!」「まじぱねぇ!」 「むーしゃ、むーしゃ! しあわせー!」 凄まじい勢いでキノコを食べていくゆっくりたち。その様子を男は笑顔で眺めている。 一方、子供のゆっくりらはまだキノコのような固形物を食べることはできないため、食べ終わるまで待たされている。 子供であるため、食べ物という概念を完全には理解できていないが、おいしそうであることはなんとなく分かる。 いいなー、というような視線で親達を眺めている。 男はそれを不憫に思ったのか、そちらへと話しかけた。 「君たちは可愛い赤ゆっくりだね。お持ち帰りをしたいくらいだよ!」 突然、人間に話しかけられた子供たちは「ゆゆ!?」と驚いて親たちの背中に隠れる 親れいむの方もぶくーっと膨らんで、再度の威嚇行動を取る。 「れいむのかわいいあかちゃんをもっていかないでね! ぷんぷん!」 「おかーしゃーん、がんばれー!」 「本当に持って行くつもりはないよ? そのぐらい、赤ゆっくりが可愛いってことさ!」 男の言葉に少しは気を許したのか、親れいむはぷひゅるる~、と頬から空気を抜く。 勿論、それにつけこんだ催促も忘れない。 「ゆっ! いくられいむのあかちゃんにめろめろになったからって、へんなこといわないでね! あと、きのこさんをもっとちょうだいね!」 随分と偉そうではあるが、親れいむは他の者を相手にする時、『下手に出たら負け』と思っている。 常に堂々としていることで、相手を圧倒しようというわけだ。これは同じゆっくり相手には通じる場合もある方法である。 場合によっては野生動物にも効くかもしれない。声に驚くこともあるからだ。 勿論、人間にはまったく効果はないが、男には人語を解してる、と感じられてむしろ好意的にすら思っていた。 男は普通の『良い人』であり、極端な嗜好の持ち主ではない。 ゆっくりによってもたらされた被害に眉をひそめることはあっても、潰そうとは思わない性格であった。 はいはい、と頷くと、男は再びきのこをばらまく。 ゆっくりたちもこの人間は敵ではない、と判断したのか、きのこを食べながら思い思いにゆっくりし始めた。 しばらくの間、男は触れるでもなく、ただひたすらに子供のゆっくりを眺めているだけであった 「いや、ホントに可愛いな~赤ゆっくりは」 ニコニコと満面の笑みを浮かべながら、何度目かになるその台詞を言う。 そこで、ようやくゆっくりたちは疑問を持った。 「ゆ? あかゆっくりってなに? れいむのあかちゃんはれいむだよ!」 親れいむがややこしいことを言う。 ちなみに、ゆっくりに個体名というのは存在しない。あるのは『れいむ』や『まりさ』などといった種族名のみである。 それでは相手のことを呼び合えずに不便に思われるかもしれないが、ゆっくりは飾りによって相手を識別している。 どんなに美しいとされるゆっくりでも飾りがなければ、ゆっくりできないゆっくりと思われる。 家族であっても、飾りのないゆっくりは排斥しようとするのだ。 飾りは取れやすい、という欠点はあるが、相手を識別するのに最も必要なものである。 加えて、ゆっくりは親しい相手のことは微妙なニュアンスで呼び分けてもいるらしい。 余談ではあるが、人間がそれぞれ違う名前を持っている、というのはゆっくりにはよく理解できないことなのだ。 だから、人間を『にんげんさん』や『おにいさん』などといって一括りにしようとする。 もしかすると、人間には飾りがないのでゆっくりしていないと思っている可能性もある。 飾りがないゆっくりとは、人間で言えば名前のない人間と例えれば、少しは理解できるかもしれない。 「ああ、赤ゆっくりっていうのはね、赤ちゃんのゆっくりのことだよ。 可愛い赤ちゃんの赤を取って、赤ゆっくり」 男は親れいむを見ながら、丁寧に説明する。 その説明に親れいむも納得の表情を浮かべて頷く。 「ゆ! あかちゃんのことだったんだね! そうだよ! れいむのあかちゃんはかわいいもんね!」 元々、大きかった声をさらに張り上げて親れいむは胸、もとい顎を張る。 男は頬を綻ばせながら、ゆっくりの様子を見ている。 「皆が『れいむ』じゃ、ちょっと呼びにくいもんね。赤ちゃんのことぐらいはそう呼んでみたいんだよ」 男は人間なので、ゆっくりの区別は大きさの大小などでしか区別ができないため、一つそんな提案をしてみる。 親れいむはというと、その提案に乗り気であった。 「ゆゆゆ! おにいさん、あたまいいね! ゆっくりよんでいいよ!」 男は褒められはしたが、流石に苦笑いで返す。 しかし、許可は出たので思う存分、呼ぶこととした。 「それじゃ、赤ゆっくり可愛いな~。ウチでも飼いたいなぁ。でもなぁ……」 わずかに陰鬱な表情になりながらも、触れずに愛でる男。 猫好きなのに猫アレルギー持ちのような可愛がり方である。 親れいむはそんな男の様子を見ていて、なんとなくうずうずし始めていた。 先ほどから男の言葉が気になって仕方ないのだ。 赤ゆっくり。赤ちゃんを指し示す言葉である上に、ゆっくりという言葉が入っていれば気にならないわけがない。 つまるところ、自分も言ってみたいのだ。 「ゆっ、ゆっ! おにいさんだけにはあかちゃんをまかせておけないよ! れいむもよぶよ!」 すぐに我慢の限界が訪れ、よく分からない論理を展開しながらも親れいむが自分の子供に近寄る。 「ゆ~♪ れいむのあかゆっくり~♪ とってもかわいいんだよ~♪」 「「「ゆ~」」」 赤ちゃんゆっくりとは親れいむなりのアレンジだろうか。 子守唄のようなものを歌いながら、己の子供を頬ずりをする親れいむ。 頬ずりをされている赤ゆっくりはなんだか妙な表情をしている。親が重いのかもしれない。 そして、周囲にいたゆっくりもその光景を見て、ゆっくりしたくなってきた。 「ゆっ、ゆっ! まりさのあかゆっくりもゆっくりするよ!」 「あかゆっくりちゃんって、とってもとかいてきなかんじね!」 「ゆ! あかちゃんゆっくりかわいいな~♪」 などと、自分の子供とゆっくりし始めた。 各々がゆっくりしている状況を見て、男はゆっくりしているのを邪魔していけない、と感じた。 人間がゆっくりと関わっても、ゆっくり側に良いことはあまり起きないからだ。 そういう意味で男は少し関わりすぎた。 「それじゃ、僕はここで失礼するよ。後は皆でゆっくりしていってね!」 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 こうして、男とゆっくりたちは別れた。 できればもう一度会いたいな、などと考えながら、男は家路に着いたのであった。 男と出会ってから一週間程が過ぎた。 その間、親れいむたちは酷い目に会うこともなく、毎日を過ごしていた。 食べ物がちょっと少なかったり、木にぶつかったりなど、些細な不幸はある。 しかし、それを補って余りあるほど自分の赤ゆっくりは可愛いし、皆と一緒にいられるのもとても幸せである。 みんなゆっくりしている、はずであった。 なんだかあかちゃんゆっくりのようすがへんだ、と何となく親れいむは思っていた。 言葉ではうまく説明できないが、妙な違和感を親れいむは持っていた。 赤れいむに元気がないわけではない。むしろ、普通に甘えてきたりもする。 呼べば返事もちゃんとする。多少の偏食はあっても、さして重要視すべきことでもない。 だが、何か変だった。 「ゆ~? よくわからないよ? でも、ゆっくりできないからいいや!」 親れいむは考えることを放棄した。元来、ゆっくりとは考えることを常とするモノではない。 刹那的に日々を過ごしていく奇怪な動く饅頭である。 ともあれ、親れいむは先ほどまでの考えをすっかり忘れて、我が子に頬ずりをする。 「す~り、す~り♪ れいむのあかゆっくり、ゆっくりしていってね~♪」 「ゆっきゅり~♪」 赤ゆっくりもそれに応じて、頬ずりをする。とても仲が良い関係であった。 さらに幾日か過ぎた。 何度かの不幸はあったが、親れいむたちはゆっくりしている。 しかし、なんとなく違和感が残ったままであった。 「「ゆっくりしていってね!」」 仲間同士で言い合う中でも、何か釈然としないものがあった。 誰もがなんとはなしに分かっているはずなのに、分からない。 そんな状態が長く続き、親たちはどこかゆっくりできなかった。 そんな中でも赤ゆっくりたちはいつもどおりにゆっくりしていたが。 ある日、親れいむは仲の良いゆっくりまりさに思い切って相談してみることにした。 自分の考えすぎかもしれないが、ずっと心の底からゆっくりできていないのだ。 これではストレスが溜まって仕方ない。 親れいむは親まりさを人気ならぬゆっくり気のない場所に呼び出して、問いかけた 「ゆぅ……まりさはゆっくりできてる?」 「ゆっくり、できてるよ! どうしてそんなこときくの?」 「ゆっ……!」 まりさの言葉の間、『ゆっくり』の部分にわずかな躊躇いがあることを親れいむは見逃さなかった。 もしかするとまりさもゆっくりできていないのではないか、と親れいむは感じたのだ。 「まりさ、ほんとうにゆっくりできてる?」 「ゆ……ゆっくりできてるよ?」 「ほんとうに?」 「ゆ、ゆぅ……」 親れいむに何度も問いかけられることによって、まりさも徐々にゆっくりできなくなっていく。 心の中にあったわずかな疑念が段々と大きくなっていくのが分かる。 「……まりさも、すこしゆっくりできてないよ……」 注意して見れば、まりさの身体は葉っぱなどによってできた擦り傷がいくつかある。 親れいむにもあるが、自分の赤ゆっくりのために食べ物を取って来る時にできた傷である。 子育てとは大変なものである。 だが、ゆっくりできない問題とはまさしくそこにあった。 「まりさのあかゆっくりが、へんなんだよ……」 まりさが沈痛な面持ちで語りだす。 そこには隠し切れない苛立ちも含まれていた。 「もうずっと、ごはんをあげてるのにぜんぜんゆっくりしてないんだよ…… まりさががんばってるのに、ぜんぜんてつだってくれないし、もっと、ちゃんとしてほしいよ……」 まりさが愚痴を言うように呟き続ける。 親れいむにはまりさの辛い気持ちはよく伝わったが、何が起こっているのかはよく分かっていなかった。 出した結論は、 「やっぱり、まりさもゆっくりできてないんだね!」 だった。原因は未だ不明だが、その推測は当たっていた。 そして、このゆっくりできない状態は群れ全体へと波及していくのであった。 さらに数日。そこで繰り広げられている光景は酷いものであった。 「ゆっくりできないあかゆっくりは、どっかいってね!」 「「まま~! どおぢでそんにゃこどいうの~!?」」 「こんなあかゆっくりちゃんはとかいはじゃないわ!」 「「ときゃいはってな~に?」」 「あかちゃんゆっくりなんて、もういらないよ!」 「「おかーしゃーん!?」」 親であったはずのゆっくりたちが己の子を罵っている姿がそこにはあった。 その中には、あの親れいむの姿もある。 「どおして、れいむのあかゆっくりはおおきくならないのぉぉぉおお!?」 「「「おか~しゃん、おこらないでね!? おこらないでね!?」」」 親から受ける圧力に、赤ゆっくりはとてもゆっくりできていなかった。 どうして親たちが怒っているのかも理解できない。 しかし、言われも無い迫害を受けているとは言いがたい状態でもあった。 親れいむの言葉は真実である。 赤ゆっくりたちは男と会った時と比べても、ほとんど成長していないのだ。 いや、全く成長していないと言い切ってしまってもいいかもしれない。 「ほんとうに、れいむのあかゆっくりはじゃまだよ! ゆっくりできないよ!」 「「「どうちてしょんなこというのぉぉぉぉぉ!!??」」」 親れいむは可愛がっていたことも忘れて、赤ゆっくりを罵る。 赤ゆっくりが生まれてから、ずっと食べ物を与え続けているにも関わらず、まったく大きくならない。 それが、親れいむには不気味に映り、またゆっくりできないように思えたのだ。 赤ゆっくりは赤ん坊であるために食べ物を自力で食べられず、親が噛み砕いたものなどを食べる。 一般に言われている限りでは数週間もあれば、赤ゆっくりから子ゆっくりへと成長する。 子ゆっくりともなれば、親が噛み砕いたものを食べる必要はなく、それなりに固形物を食べられるようにもなる。 また、身体にも弾力性が出てきて、赤ゆっくりと比べてはるかに死ににくくなる。 赤ゆっくりを育てるというのは神経を使うものなのだ。 それが一向に成長しないともなれば、余計にイラつくのも無理はない。 「もうへんなあかゆっくりなんてそだてないよ! さっさときえてね!」 「「「おか~しゃ~~ん!!!」」」 親れいむの最後通牒によって、親子間に決定的な溝ができた。 かえってきて、と泣く子を無視して、れいむは自分の食べ物を探しに行く。 見れば、周囲の親ゆっくりたちも一様に我が子を見捨てて、思い思いに行動し始めている。 「ゆ~♪ これでようやくゆっくりできるよ! ゆ~♪ ゆ~♪」 れいむは意気揚々と跳ねていく。 その頭の中は己の願望で一杯であった。 「まずはあたらしいおうちをみつけないとね! れいむのかわいいかわいいあかゆっくりがいっぱいほしいよ! ちゃんとおおきくなるあかゆっくりがほしいね!」 この家族は何か特別なゆっくりではなかった。そこらに存在している一般的なゆっくりでしかない。 それは群れのゆっくりも同じである。では、何故今回のようなことが起こったのか。 それは、『あかゆっくり』という言葉によるものであった。 群れの子供たちは己の名前ではなく、明らかに『あかゆっくり』などと呼ばれることが多かった。 本来、ゆっくりは人間が気づき得ない微妙なニュアンスの差異で他の個体を呼び分けている。 それによって、己の自我を確立し、他の個体とはわずかに違った精神構造を持つ。 それが『あかゆっくり』と一括りにされることで乱れてしまったのだ。 最初に自我を確立させるべき相手から、名前を呼ばれないことで奇妙な変化が起こっていた。 子供たちは自分のことを『あかゆっくり』であると思い込み、そうであろうとする意思が働いていた。 『あかゆっくり』であるから、大きくならない 『あかゆっくり』であるから、固形物を食べられない。 『あかゆっくり』であるから、身体が柔らかい。 『あかゆっくり』であるから、うまく喋れない。 『あかゆっくり』であるから、ものが良く分からない。 『あかゆっくり』であるから、『あかゆっくり』でなくてはいけないのだ。 つまり、『あかゆっくり』と呼ばれ続けることで精神と身体が赤ゆっくりの状態で固定されているのだ。 餡子の遺伝によって、親が思う『あかゆっくりとはこうあるべき』という形が子にまで伝わっていたのだ。 この状態は自分の子供を『あかゆっくり』と呼び続ける限り、変わらないのだろう けれども、れいむたちは今後もそう呼び続ける。 「れいむのあかゆっくり」と括ることで、通常よりも「この子供は自分のモノである」と印象付けることが可能だからだ。 何に印象付けるのか。勿論、自分と周囲に対してである。 いわば、自分が如何にゆっくりしているのかを証明するアイテムが『あかゆっくり』となっているのだ。 恐らく、ゆっくりたちは何故自分たちが子供のことを『あかゆっくり』と呼びたいのかは理解してはいないだろう。 そう呼んだらゆっくりできる気がする、そんな程度の理由しか思っていないのかもしれない。 ゆっくりたちは、どの個体も皆ゆっくりしていたい。 自分がどれくらいゆっくりできているかの指標として、『あかゆっくり』が必要とされたのだ。 『自分はこんなにもゆっくりしているものを持っている。だから、自分はとてもゆっくりしているのだ』 要約すれば、こういう理屈になるはずであった。 しかし、現実に赤ゆっくりは生きている。 れいむはその弱々しい個体を生かし続けるのが苦痛となったために捨ててしまったのだ。 赤ゆっくりがいる家族は、見た目とは裏腹にゆっくりできることが少ないからだ。 れいむはこれからもさらなるゆっくりを得るために、『あかゆっくり』を産んでは捨てていくのだろう。 多分、死ぬまで。 「ゆっくりしていってね! れいむのあかゆっくり!」 「ゆっきゅりしていってね!」 書いた人 ゆっくりまんじゅうの人
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2856.html
(*)お兄さんがゲスです。 「おにいさんおかえりなさい!れいむのゆっくりぷれいすへようこそ!」 男がくたくたになって家に帰り着き、後ろ手で扉を閉めると男の前にゆっくりれいむがすりすりと靴箱から出てきた。 男に喋る饅頭を飼う趣味はない、つまりれいむはこの男の住居に無断で入り込み、おうち宣言をしたことになる。 しかし男はなぜれいむがここにいるのか不思議がるでも追い出すでもなく、目の前のれいむにゆっくりと近づくと、やさしく頭をなでた。 「ゆっゆー!もっとなでてね!」 れいむはバスケットボールサイズの健康な成ゆっくりのようだ、髪の毛の色つやは申し分ないし 目も透き通っている、男はれいむの脇に腰掛けると、身ごもっているのかを聞いた。 「そうだよ!れいむのなかにはかわいいあかちゃんがいるよ!」 胎生型にんっしんをしているようだ、男はなんとなくれいむに気づかれぬよう 廊下の奥のパソコンのおいてある部屋を盗み見た、れいむ以外のゆっくりが居る形跡はない、旦那役が居ないのだ。 饅頭の機嫌を取っても空しいだけだ、男は旦那の所在を聞いた。 れいむの夫であるゆっくりまりさはゆっくりの中でも賢かった、しかしれいむがにんっしんしたすぐ後 人間のおこぼれに預かろうと焼却炉の中の生ゴミをあさっていたところ、炉の扉が閉められかえらぬゆっくりとなったのだ まりさが最後に思った事、それは「何故、人間に迷惑を掛けていない自分が焼かれなければならないのか」という事だった 所詮ゆっくりの浅知恵などその程度の物なのだろう。 まりさは自身の体が炎に包まれ、永遠にゆっくりできなくなってなお、焼却炉が一体何のための装置なのかを理解する事はなかった。 そんなことはれいむはもちろん、男も知るよしがない。 「かりにいったらかえってこなくなっちゃったよ・・・。」 あらかた予想される社交辞令を述べて男はパソコンのある部屋へ入っていった 後に残されたれいむの頭の上にはエクスクラメーションマークが浮かぶ。 何故だ、こんなかわいそうでかわいいゆっくりには おにいさんはおいしい食べ物をたくさんくれてしかるべきだというのに、れいむはてんてんとお兄さんの部屋へと跳ねていった。 「おにいさん!れいむはおなかがすいたよ!はやくごはんもってきてね!」 男はふすまの隙間からこちらを見上げるれいむを一瞥すると 机の上にもう半年ほど転がっていたサラダせんべいを3枚れいむの前に置く。 といっても、これは一枚づつラップされているので、このままではゆっくりは食べる事ができない 体つきれみりゃがポテトチップスをパーティー開けした事があると、ゆっくりを飼っている同僚が言っていたのを思い出すと 男はれいむの前のサラダせんべいをそのままにしてみることにした。 「ゆゆ〜、お兄さんはとってもゆっくりできるね!ほんとうはもっとはやくもってくるべきだったけど、れいむはかんだいだからゆるしてあげるね!」 饅頭が何と喋ろうとどうという事はない、どうせ猫や犬が喋れるようになったとしたら、年がら年中こんなことを喋っているはずだ その点で男は動物を飼っている人間が何を考えているのかよく解らないと、常々思っているのだ。 とはいえボウフラではないこの男には、もちろん純粋な青少年期があった その当時野良犬を拾い飼っていた男は「お手」や「お座り」を「原爆」「ぽん酢」と言った具合に言い換えてその犬に教えていたが。 それでもなお犬がこちらの意のままの動きをするのを見て 犬が人間の言葉を介して意志を理解する動物の優良児がごとき扱いを受けているのに無性に腹がたったものだ。 ―思えばあの頃から、俺は頭の使いどころをかなり間違えていたのかもしれないな。 男はため息をつくとテキスト編集をやめてれいむに向き直った。 れいむは文句一つ言うことなく一生懸命にパックと格闘している、ゆっくりにしては謙虚な性格だ もっとも腹が減ったので文句を言う事すら忘れているだけなのかもしれないが、にんっしんしたゆっくりは普段以上に燃費が悪いのだ。 男はれいむがまだ手をつけていないパックを開いてやると、れいむに咥えさせて、風呂ガマに火を入れた。 「おにいさん、れいむはもうねむいよ。」 ならそうすればいいじゃないか、言うまでもなく男はれいむを見おろした。 「こんなところじゃねむれないよ!ゆっくりべっどをよういしてね!」 男はため息をついてからロフトベッドに登り、れいむの脇に枕を投げつけた。 「このおふとんさんはあんまりゆっくりしてないよ!でもれいむがまんするよ!」 男は、胸くそが悪くなってしまう前に風呂に入った。 翌朝のこと。 「う゛、うまでる゛うぅぅぅぅぅ!」 男は不快な音で目を覚ました、れいむが産気づいたのだ。 案外速かったな。 男は、初めてれいむを見たときから予定していた行動に移った、会社にはメールで休む旨伝えてある。 男は、もちろんゆっくりを愛護する人間ではない。 しかし彼の今までの行動は、多少の不足はあってもれいむを少なくともそれなりにゆっくりさせている。 彼にとってはこれも、長い長い虐待の一環に過ぎないのだ。 男はれいむの裏に回って、ここのところよく使うようになった引き出しの、一番上の段を開いた。 「おにいざ゛ん、なにじでるの?でいぶぐるじいんだよ?はやぐずーりずーりじでね!」 野生のゆっくりは出産の際夫役のゆっくりが奥さんにすーりすーりして苦痛を和らげてやる 頭の回らないれいむでもそのことは遺伝子が覚えているのだろう、しかしこの期に及んで男にとってそんなものは加虐心をかき立てられる音楽に過ぎない これから幕を開けようとしてる甘美な時間、その訪れを告げるファンファーレのなのだ。 引き出しの一番上、今まで男の理性によって抑圧されてきた悪意たちが、次々と牙を剥く ピンセット、包丁、アルコールランプ、そして手動の泡立て器。 どれもこれも一見すればただの便利な文明の利器、しかし男の悪意がそれらに憑依したとなればそれは別の話だ。 「ゆ゛っ!」 男は、れいむの前に仁王立ちになった。 男が身を固めたのは白衣、そう、十匹のゆっくりが居ればその十匹全部が怨嗟の念を込めて「かこうじょ」と呼ぶ施設の職員たちの装備だ。 「おにいざん!ぞんながっごうでなにじでるの!?」 「よくもまあこんな危機感のない生き物がこの世の中を生きてゆけるもんだよな、本当に頭にくる生き物だ。」 「なにいっでるの?ばが」 「人間ってのはな、相手に合わせるって事ができる生き物なんだよ、それを仲間が何匹も何匹も何匹も殺されたってのに 一向に学習しねーでおうち宣言、飯持ってこい、ゴキブリでももっと慎ましやかに生きてるってんだよ、穀潰しが。」 れいむの顔がみるみる青ざめる、そうだ、これは罠だったのだ、安心してこんなところに飛び込んだ自分が馬鹿だった。 れいむは、何百回目かの「生まれて初めての後悔」をした。 「聞いてんのかよ、舐めやがって。」 「やべでえええええ!あがぢゃんう゛まれでぎじゃだめだよ、ごのじじいはゆっぐりでぎだいよ!」 「俺がゆっくりできなきゃどうすんだよ。」 「ゆ゛っぐりじないでにげるよ!くそじじいはぞのままじ、ゆ゛!なにずるの!?」 男はれいむを持ち上げると、手元のアルコールランプに火を点け 石綿あみを乗せた三脚の上にれいむを移した、すでに網は手では触れない温度になっている。 「おにいざん、おろじで!」 男は表情を変えることなく次の作業に移る、包丁を持つとれいむの後ろに回りこみ、後頭部にその切っ先を差し込む。 「ああああああああああああ!やべでぇええ!」 「黙れ屑が、お前がどれほど生きる価値もない生物か、今から教えてやるんだ。」 「れいぶが何かわるいごどじだならあだまりまず、おでがいだがらあがぢゃんだげは!あがぢゃん」 体に手をつけられた事で、それが体内の子供をねらった物だと思ったのだろう、しかし損な生ぬるい男ではない。 「黙れってのが解んねえのか?言ったことを理解できてねえようだな、おまえらが生きてるってだけでこちとらものすげえストレスなんだよ。」 「うぎいいい!」 れいむの頭に直径5センチほどの穴が開いた、男はそこから、先ほど取り出した泡立て器の先端を差し入れる。 「あががががあ、いだあぁ!いぎぎゃああぁ!」 妊娠のために大量のあんこをため込んだ体はれいむの意に反して非常に打たれ強い 普通のゆっくりならばショック死してしまうようなこの刺激にも、母としての体が抵抗しているのだ。 「やべでぐだざいぃぃいい、あがぢゃんだげ・・・あがぢゃんだげげげげげ」 中枢餡に達したようだ、男は口角だけをあげて笑うと、れいむのつむじの部分にピンセットの尻の部分を突き立てる、ゆっくりの出産を促すツボである。 「あがああ!だべぇえ、あがぢゃんっででぐるなあああ!」 そんなれいむの叫びも空しくれいむの産道はみるみる広がり、何も知らない赤ん坊が無垢な笑顔を浮かべながら、待望のおんもへ飛び出した、一人っ子である。 親二人子一人、幸せを甘受するにはこれ以上に似合った器はない、が、残念ながらゆっくりにそんな資格はない。 「ゆっきゅりしていっちぇね!」 「あああ・・・あがぢゃん・・・でいぶがおかあざんだよゆっぐりぢでいっでねぇ!」 愛する伴侶との待望の子供、足の焼ける痛みも頭に刺さった異物も忘れ、れいむは笑顔を浮かべた。 悪い景色ではない、あまねく生き物の母と子の交流は見ていて心が和むものだ、男はため息をついた、当然ゆっくりだって例外ではない。 しかし、ゆっくりはその普段の素行が問題なのだ、人間同士でも自分の憎む相手の幸せを破壊してやりたいという感情が沸くようなシチュエーションなど このすさんだ世の中には掃いて捨てるほど存在するが、罪に問われるためそれを実行するようなことはそうそうない。 しかし、ゆっくりをどうしようとそのような事はない、男の行動は得てしてまっとうな行動に過ぎないのだ。 「りぇいむのおきゃーしゃん、しゅーりしゅーりちようにぇ!」 「だめだよ!はやぐごごがらにげで!ごごはあっづぐでゆっぐりでぎないよ!」 「お母さんは今にんっしんの痛みで疲れているからね、そっとしておいてあげてね。」 男は口添えした。 「このじじいのいうごどなんてきかないで、さっさとにげてね!」 多少傷が回復してきたのか、濁点が少なくなってきたようだ、親れいむの言葉にうろたえる子れいむ。 そういえばお母さんは何か変だ、変な台の上に置かれている、焦げ臭いにおいもする それでも母れいむ以外を目にしたことのない子れいむに取って、それが最愛のゆっくりである事には変わりなかった。 親が足を焼かれ、おろおろとするばかりの子れいむ 「どうしてこんなことするの?」と泣き叫んでくれるのを期待していた男にとって、目の前の押し問答は退屈なものでしかなかった。 男は、ここから一気にたたみかけることに決めた。 「おいれいむ、生きて帰りたいか?」 「じねぇええ」 「おい!」 れいむの頬を叩く、子供が騒ぎ始めたがうっとうしいので気にしない。 「おうぢがえるう゛ううう!はなぜえええ!」 「わかった、そうしようか、その代わり条件がある。」 男は三脚からアルコールランプを外した、直接足を焼けばもう二度と歩き回ることはできないが こうして石綿あみを使えば、地面をすりすりとはいずって歩く程度の事はできる。 最後の最後まで望みを捨てさせないこと、それが男がゆっくりを虐待する上での信条なのだ。 「じょうけんってなに!はやくしてね!れいむはあかちゃんといっしょにかえるよ!」 「生きて帰るなら、お前のあんこを少し頂く。」 「そのぐらいだったらぜんぜんかまわないよ、ちょっとのあんこのためにしぬとおもったの?やっぱりじじいはばかだね!」 さっきまで痛みにのたうち回っていたというのにもう性根の悪い笑みを浮かべている。 これ以上なく馬鹿で救いようのない饅頭だ。 男はほくそ笑んだ、自分の頭に刺さっている物が何のための物なのか、類推解釈することすらできないらしい。 「よし、なら約束通り、後であんこを貰うぞ?」 「いいからさっさとしてね!あかちゃん!おくちのなかにはいってね、こんなゆっくりできないところからひなんするよ!」 ぺろりと舌を出して子れいむを招き入れるれいむ 怖くなったのか子れいむは「ゆーん!」と癪に障る鳴き声を上げながら母親の口の中に入ってゆく。 予想外の行動だったが、男の悪魔的な思考はここでさらなる虐待法を思いつくに至った。 「さあ!さっさとあんこをとってね!いたくしたらころすよ!」 「ああ、わかった、赤ちゃんにさよならを言っておけ。」 「ゆっ?何言ってるの?」 そして、男は実にゆっくりと泡立て器のハンドルに手を掛けた。 中枢神経が破壊されると、生物はてんかんに似た症状を発言する、意識障害、不随意運動などがそれだ、つまりけいれんである。 ゆっくりはその発現が顕著で、強い衝撃を与えられると白目を剥いて痙攣するというのはあまりに有名だ 今回男は、そんな衝撃の中でも、最強の物を、今からこのれいむに与えようとしているのだ。 「あかちゃん!おかあさんのおくちからはやくでてね!はぎぃ!きゅっ!きゅゆゆゆ、ゆいいいい!」 突如、れいむが歯を食いしばって、耳をつんざくような金切り声をあげた。 男はゆっくりとハンドルを回していた手を休め、泡立て器を引き抜いた。 母れいむの脳に当たる部分はまだ多少機能しているのか、こちらを向いて何かを訴えるように飛び跳ねている しかしすでに平衡感覚がすでに狂っているのか、飛び跳ねる方向はめちゃくちゃで、食いしばったまま開かない口の中の子供が助けを求めるくぐもった声が聞こえてくる。 「いぢゃいよぉおおお!おかーしゃん!おくちをあけちぇ!りぇいむのおめめ!みえないよぉ!!」 「いぎいっ!ぎぎっ!きゅきいぃい!」 表情を司る神経もズタズタになってしまったのだろう、普段のれいむの表情からはおおよそ予想もつかない 物理的になんらかの転換が起ように変貌してしまったれいむの表情に、男は鼻でため息をつきながら言い放った、相手にそれが聞こえているという保証はない。 それは既に男の自慰行為の範疇の出来事であった。 「俺はよく混ざったあんこが大好きでね。あばよ屑共、世の中そう甘いことばっかりじゃねえんだ、せいぜい甘くなってくれよ。」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆ、ゆいっ!ゆききききっ!きゅいいいい!いいいいいい゛!!!」 男は再び、思いきり泡立て器のハンドルを回し始める。 「いーっ!いいーーっ!いぎいいい!ぎいいいいい!!」 れいむの伴侶であるまりさを焼き殺したのは、誰でもないこの男だった 二、三日前からゴミ捨て場の焼却炉の周りをうろついているまりさに目をつけていたのだった。 ゆっくりは普通単独では狩りをしない、まりさに男が訪ねたところ 家には身重の妻が居るという、そう、事は最初から男の手のひらの上で回っていたのだ。 男は、二度と開くことのない母親の口の中で泣き声をあげ続ける赤ん坊の声に耳を澄ましながら まりさの幸せそうな表情を思い出していた、母親の口の中で、器用に目の部分だけを母に噛みちぎられ泣き続ける「しあわせ」を眺めながら。 男の家の扉、犬用の出入り口のようなゆっくりサイズの扉の上に、かわいいゆっくりの挿絵の入った、こんな表札がかかっている。 「ゆっくりみぼうじんきゅうさいじょ ゆっくりしていってね!」 こんにちは、初めて書いてみました。 かわいいからこそ、殺したくなる、ぶちこわしたくなるんです。 By お前の母親
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/803.html
そこまでハードな虐待では無い筈・・・ 処女作ですので読みにくい点は多いかもしれませんが、少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。 『赤ちゃんれいむとすりすり』 「ゆっくり~♪ゆっくりしたこになってね~♪」 でっぷりした体を揺らしながら、笑顔で体を揺らすゆっくりれいむ。 最近俺の家の縁の下に住み着いたゆっくりである。 どうやら動物型のにんっしんっをしているらしく、のそのそとしか体動かせない様だ。 一緒に「すっきりー!」した相手は居らず、1匹だけ。 でっぷりの体ではろくにエサは取れないし、外敵からも身を守るのは難しい。 そのため外敵から身を守るのに縁の下は適した場所と判断したのだろう。 俺はこのゆっくりを追い出そうとも駆除しようともしない。 勝手に家のほうに上がってお得意の「おうち宣言」をする訳じゃないし、 「おかしをちょうだいね」やら「おやさいをよこしてね」等不快な台詞も吐かない。 それどころかにんっしんっ中の栄養を確保するべく、庭の雑草を食べてくれる。 ゆっくりれいむ自身は、ここが人間の住処という事は解っているらしいが 人間の恐ろしさを知っているのか俺と関わろうとはしなかった。 おなかの赤ちゃんを守る為でもあるのだろう。 たまに聞こえる声は鬱陶しいが、とりあえずは追い払うことはしなかった。 そんなれいむがのそのそと動き始め、独り言を言い始めた。 「あかちゃんのためにまたえいようをとるよ!」 「にがいくさでもがんばってたべるから、いいこにそだってね!」 そう言い終えるといつもの様に雑草を食べ始める。 ゆっくりは雑食とはいえ、雑草ばかりを食べるのは辛いらしいが 「むーしゃ・・・むーしゃ・・・」「う゛・・・あかちゃんのためなら・・・しあわせー・・・!」 などと言いながら涙目で賢明にほお張っている。 このゆっくりが来る前に比べると大分雑草は減った。ありがたい。 にんっしんっゆっくりが縁の下に住み着いて十日ほど経った時、その時はやってきた。 いつものように雑草を食べ終えて木陰で休むれいむに激痛が走る。 「ゆぅっ!!うまれるぅぅぅぅぅ!!」 めりめりと下腹部(?)から赤ちゃんが顔を覗かせる 「ゆうううううう!ゆ゛ぎぃぃぃぃぃぃぃいいいい!!」 「はやぐででぎでぇぇぇぇ!!ゆぐうううう!!!」 「ゆ゛っゆ゛っぶふー!!ゆ゛っゆ゛っぶふー!!」 「ゆ゛ぎゃがががあああああおおおおおおおおおおおおおおおおお・・・・・・・!!!」 メリ・・・メリメリ・・・ポーン! 勢い良く飛び出してきた赤ちゃんれいむ。その勢いのままぺしっと地面に落ちた。 「ゆ・・・ゆ・・・ゆっくちちていってね!」 産声にあたる誕生の挨拶をあげた。自然と顔がほころぶお母さんれいむ。 「ゆっくりしていってね!!!おかあさんだよ!!!」 これ以降痛みはこない。どうやら身篭ったのは1匹だけのようだった。 「おかーしゃん、ゆっくちちようね!」 「ゆぅぅぅ・・・かわいいあかちゃんだよぉぉ」 すりすりすりすり・・・ お母さんれいむが赤ちゃんにほお擦りをする。ゆっくりの間の愛情表現らしい。 ほお擦りされている赤ちゃんもきもちよさそうだ。 すりすりすりすり・・・ 「ゆっ♪くちゅぐったいけどきもちいい♪おかーしゃんだいちゅき!」 そんな様子を見て俺はある事を思いついた。 早速準備に取り掛かる。 俺はお母さん用の桃一つと、赤ちゃん用の切り分けた桃を用意して2匹に近づいた。 人間の近づく音に気づいたお母さんれいむは、とっさに赤ちゃんを体の後ろに隠し身構えた。 「ゆっ?にんげんがなんのよう?れいむはわるいことしてないよ?だからゆっくりはなれてね!」 「いや、今君が赤ちゃんを産んだのを見かけてね。おめでとう!」 「ゆ!ありがとう!とってもゆっくりしたいいこだよ!でもこわいにんげんにはみせてあげないよ!!」 「そう言うなよ。君は赤ちゃんを産むためにここらの草を沢山食べてくれただろう? あの草は人間にとってゆっくり出来ないものなんだ。それを沢山食べてくれたから嬉しくてね。 だからそのお礼とお祝いをかねて桃を持ってきたんだよ」 そう言いつつ用意した桃を目の前に置いた。 その匂いに釣られてふらふらとお母さんの後ろから赤ちゃんが現れる。 「ゆっ?いいにおいがしゅるよ!ももってなぁに?ゆっくちできる?!」 「ゆ!あかちゃんでてきちゃだめだよ!!にんげんはゆっくりできないよ!!」 「でもおなかしゅいたよ!!あれたべたいよ!!」 ゆーんゆーん、と泣き出してしまった赤ちゃんれいむ。お母さんは困っている。 「人間が怖いなら、お兄さんはもう行くよ。桃は置いて行くからゆっくり食べて行ってね!」 俺はそういってその場を後にし、家に入った。家の中から様子を伺う。 「ゆ!にんげんがいったよ!!あかちゃん、このももをたべようね!!」 「たべていいの?おかーしゃん」 「“おいわい”で“おれい”っていってたよ!あのにんげんはおかあさんのためにこれをくれたんだよ! だからきっとたべてだいじょうぶだよ!!」 「ゆゆっ!おかあしゃんしゅごーい!!」 そうして、お母さんは桃にかじりつき、赤ちゃんは食べやすい切り分けた桃にしゃぶりついた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー☆☆☆」 「むーちゃ、むーちゃ、ちあわしぇー☆」 お母さんれいむは最近雑草ばかり食べていた。久々のまともな食事、それも甘い桃。自然と涙を流していた。 赤ちゃんれいむは生まれて初めて食べたたべもの。“もも”の美味しさに感動した。 「おかーしゃん!もっとたべたい!にんげんのところにいこうよ!」 「だめだよ!!にんげんはこわいんだよ!!さっきはおかあさんのおかげでおいしいものがもらえたけど ふだんはそうはいかないよ!!」 「ゆぅ・・・“もも”おいちかったなぁ・・・」 食べ終えて3分もすると二匹は寝息を立てていた。 あの桃にはゆっくり睡眠薬を仕込んでおいたのだ。 お母さんの方には強力な、ゆっくり去勢手術で使うようなもので、ちょっとやそっとじゃ目を覚まさない。 赤ちゃんの方には軽いもので、睡眠を導入する程度のものである。 ゆぅゆぅと寝息を立てる2匹に近づき、母親の方を持ち上げると、家のほうに持ってきた。 「さてと…始めますか!」 おれはまずゆっくりの両頬を餡子が見えない程度にそぎ落とした。 そこにガラス片や釘、とがった石などをはりつける。 その頬を水で溶いた小麦粉で覆い、形を元通りにして完成。そこで睡眠薬の拮抗剤を打っておいた。 小麦粉が乾いて定着するまでまだ少しかかるが、この薬は強力、まだしばらく起きないだろう。 30分程の作業を終えて外を見ると、もう赤ちゃんれいむは目を覚ましていた。 涙目できょろきょろとあたりを見回している。あ、大泣きし始めた。 俺は驚かさないように近づき、そっと声をかけた。 「どうしたんだい?大きな声で泣いて」 「ゆわぁぁぁぁぁん!!おかーしゃんがいにゃくなっちゃったぁぁぁぁ!!ゆえぇぇん!!」 甲高い声で泣き声をあげる赤ちゃんれいむ。野生だったら死んでるぞ。 「きみのお母さんはお兄さんの家でゆっくりしてるよ。だから君もおいで」 「ゆえええ…。ゆっ?おかーしゃん、いるの!?ちゅれってってぇぇぇ。ゆえぇぇん!」 随分と泣き虫なゆっくりだな・・・。そんなことを考えながら掌に乗せ、家の方へ向かう。 程なくして寝息を立てるお母さんが目に入ったようだ。お母さんはまだ目を覚ましていない。 「ゆぅ!おかーしゃん、いたぁ!ゆえぇぇぇぇん!!よかっちゃよう!!ゆぇぇぇぇぇん!!」 また泣くし。そんな赤ちゃんれいむをあやしつつ、桃を食べさせてあげた。 さっきの桃がよほど気に入っていたのかゆっくりらしからぬ反応で桃にしゃぶりついてきた。 ちあわせー☆、と声を上げる頃にはすっかり泣き止んでくれたようだ。 桃を食べさせてくれた事と、母親のところに連れてきた事で、あかちゃんはすっかり俺に懐いた様だ。 「もものおじちゃん!ありがちょう!ゆっくちできるよ☆」 「落ち着いたみたいだね、お母さんにも会えたし、よかったね!」 「うん!!もものおじちゃん!!おかーしゃんはにんげんはこわいっていってたけど、ゆっくりできるんだね!!」 笑顔で足元に寄ってきてこちらを見上げている。 そんな赤ちゃんを持ち上げて、俺の顔に近づける。 すりすりすりすり・・・すりすりすりすり・・・ 「ゆ♪もものおじちゃんのすりすりきもちいい♪」 すりすりすりすり・・・すりすりすりすり・・・ きゃっきゃと声をあげて喜ぶ赤ちゃんれいむ。 俺が赤ちゃんれいむと戯れていると、お母さんれいむが目を覚ましてきた。 俺を見るや否や、赤ちゃんにほお擦りをしている様子を見て思わず声を荒げるお母さん。 「あかちゃんからはなれてね!!きやすくすりすりしないでね!!!」 そんなお母さんの声に気づいたのか、赤ちゃんは下を見てぱぁっと笑顔を見せる。 「おかーしゃん!このおじちゃんはいいにんげんだよ!ゆっくちできるよ!すりすりきもちいよ!」 「だめだよ!にんげんはあぶないんだよ!」 「ほらせっかくお母さんが起きたんだからお母さんのところへ行ってあげなさい。」 そういって赤ちゃんれいむを下ろしてあげると、ゆっくりなりの急ぎ方でお母さんが近づく。 人間と楽しそうにしているのがよほど気に入らなかったのか、その場で赤ちゃんにほお擦りを始めた。 すりすりすりすり・・・ずりッ! 「ゆきゃぁぁぁぁぁ!やめちぇぇぇぇぇ!!おかーしゃんすりすりしにゃいでぇぇぇぇ!!」 そんな悲鳴を上げる赤ちゃん。 お母さんは何が起こってるのかわからず、困惑している。 すりすりずりッ!すりずりッ!ずりッ! 「どうしてそんなこというの!?おかあさんのすりすりはにんげんのよりきもちいいんだよ!!」 「やべちぇぇぇぇぇ!!あんごがもれぢゃうぅぅぅ!!」 その悲鳴にハッとしてとっさに赤ちゃんを見る。 そこには頬が削れて涙を流して痛みにもがく赤ちゃんの姿があった。餡子もすこし漏れている。 「どうしてぇぇぇ?!なんであかちゃんがきずついてるのぉぉぉ!?」 「もものおじちゃんたしゅけてぇぇぇぇ!ゆえぇぇぇぇん!!」 何が起こったのか解らず悲鳴のような叫び声を上げるお母さんれいむ。 赤ちゃんれいむは泣きながらこちらに寄ってきた。おれは餡子が漏れないように拾ってやる。 さっきのお母さんにつかった小麦粉の余りを塗って、無傷の側の頬へすりすりしてやった。 すりすりすりすり・・・ 「やべろぉぉぉ!!あがぢゃんにずりずりずるなぁぁぁぁ!!おがあざんがずりずりずるんだぁぁぁ!!」 「ゆ!おかーしゃんのすりすりはやだよ!!ごりごりでとげとげでいたいよ!! れいみゅをきずつけるようなおかーしゃんなんてきらい!!ゆぇぇぇぇん!!」 「どぼじでぞんなごどいうのお゛お゛お゛お゛!!」 苦い雑草で何とか栄養をつけて、苦労して生んだわが子に罵声を浴びせられる。 お母さんれいむは精神的にかなりのショックを受けたようだ。さっきからしゃがれた声で叫んでいる。 「ゆ゛っ!?ぞうだ!!ぎっどにんげんのぜいでおがあざんがずりずりじであがぢゃんがきずづいだんだ!! やっばりにんげんはゆっぐりでぎないね!!ばがなにんげんはどっどどあがぢゃんをはなじでゆっぐりじねぇ!!」 とっさに人間に責任転嫁するお母さんれいむ。いや大正解ですけど。 でも何も知らない赤ちゃんが止めの一言を放った。 「もものおじちゃんはゆっくちさせてくれるよ!!“もも”をくれりゅよ!!すりすりもきもちいよ!! おかーしゃんはもものおじちゃんに“しっと”ちてるんだよ!! だからにんげんがこわいなんていううそもついてただね!! ゆっくりできないごつごついがいがのおかーしゃんなんていらにゃいっ!!ちねっ!!」 その一言に相当ショックを受けたのか白目をむきゆっゆっ、と痙攣しだした。 俺は小刻みに震えるお母さんれいむを掴み上げ、家の外の木に叩きつけるように投げた。 ぐしゃっと音がし。たぶん即死だろう。 「もものおじちゃん!こわかったよう!たしゅけてくれてありがちょう!」 そんな言葉を聞いて俺はまた赤ちゃんれいむを顔に近づけた。 すりすりすりすり・・・ 「ゆっ!やっぱりすりすりきもちいよ♪」 すりすりすりすり・・・ 「これからはもものおじちゃんとゆっくちするよ!」 すりすりすりすり・・・ 「もものおじちゃん、だいちゅき♪」 すりすりすりすり・・・がぶり 「ゆ゛っ!?」 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/709.html
「ほら!れいむ見てよ!きょうはどんぐりみつけたんだよ!!!」 「ゆゆ!れいむだってばったさんとってきたもんねー!!!」 お互いの収穫を見せ合っているのはゆっくりれいむとゆっくりまりさだ。 そろそろ本格的に冬入りしようかという時季、この人里はなれた山のふもとのゆっくり村に住む 100匹近いゆっくりたちは毎日ほとんどの時間をえさの確保に使っている。 「ゆっくりかえってきたよ!!!」 巣へ帰ってきたまりさは口に入れていたどんぐりをはき出し、子供たちに見せた。 「おかーしゃんしゅごーい!!!」 「さすがだね!!ゆっくりできるよ!!!」 子供たちは大喜びだ。それを見た親まりさはすごいでしょ、とばかりに体を膨らませて 凄さをアピールする。 このようなことがここ毎日行われていたが、いつもと違うのはここからだ。 「お゛があ゛ざあ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!!」 すさまじい形相をして息を荒立たせ、ゆっくりらしからぬスピードで子まりさが巣へ戻ってきた。 「どうしたの?ゆっくりしていってね!!!?」 親まりさが落ちつかせるも、子まりさはまだ正気に戻っていない。 「はぁはぁ・・・じらないゆっくっ・・・じらないゆっぐりがぎでるよ゛お゛お゛!!!」 ふと外を見ると広場のほうに人だかりならぬゆっくりだかりができていた。 「ゆゆっ!!なんだかおかしいよ!!こどもたちはここでゆっくりしててね!!!」 親まりさはただならぬ雰囲気を感じ、急いで広場のほうへ駆け出していった。 「みんなゆっくりきいてね!!!」 まりさが広場に着くとゆっくりだかりの真ん中あたりから聞きなれない声が聞こえた。 「わたしはかなこ!あの山からきたんだよ!!」 輪の中心を見てみると青くうねった髪と背中の大きなしめ縄が特徴的なゆっくりがいた。 ゆっくりかなこの指すほうを見てまわりのゆっくりたちがざわつき始める。 かなこが来たところはあの恐ろしい妖怪の山のようなのだ。 「ゆゆ!?かなこはあのお山からなにをしにきたの!?ゆっくりせつめいしてね!!!」 回りのゆっくりたちがうろたえる中、村のリーダーれいむが落ち着いて質問を投げかけた。 リーダーれいむの核心を突いた質問にかなこはゆっくりと口を開く。 「みんな!今からかなこがいうことをゆっくりしんじてね!!」 村中の視線がかなこに集まる。 「かなこにごはんを分けてくれたら2倍にしてかえしてあげるよ!!ゆっくりしんじてね!!!」 普通の人間であれば何を支離滅裂なことを言っているのだろうという疑念が湧き上がるのだが、 餡子脳は違っていた。 「これで冬のたくわえがふえるよ!!」 「いつもより2ばいゆっくりできるよ!!」 「ゆっくりしないでたべものもってくるよ!!」 ほとんどのゆっくりがかなこの言葉に大興奮している。そして、皆が食べ物を取りに巣へ帰ろうとしたその時、 リーダーれいむとその他年長ゆっくりたちがそれを止めた。 「みんな、ゆっくりかんがえてね!」 「見たことないゆっくりはしんようできないよ!!」 「みんなからごはんをだましとってゆっくりさせないつもりだよ!!!」 すると巣へ帰ろうとしていたゆっくりたちの動きが止まる。そしてゆっくり考えた結果、皆が一旦もとの場所へ 戻った。ゆっくりというのは何かの発言にとても流されやすい。 「よくもありすたちをだまそうとしたね!ぷくーっ!」 「むきゅん!そんなつごうのいいはなしなんてないよ!」 「ごはんはゆっくりじぶんでとってね!」 「はやくかえってね!!」 体を膨らませて威嚇するもの、飛び跳ねて怒りを露にするもの、罵声を浴びせるものなど様々な表現でよそ者である ゆっくりかなこを排除しようとする。 「だましてなんかいないよ!!ゆっくりしんじてね!!!」 村のゆっくりたちにじりじりと詰め寄られたかなこは信じてもらおうと必死に呼びかける。 「もうここでゆっくりしないでね!!!」 ついに痺れをきらせたゆっくりありすがかなこに体当たりを仕掛けた。 「ゆ゛っ!ゆっくりやめてね!」 1匹が動けばあとは簡単。それに続きほかのゆっくりたちも一斉に体当たりを始める。 「ゆっくりしね!」 「いまならゆるしてあげるよ!」 「はやくお山にかえってね!」 約10匹のゆっくりに囲まれたかなこは完全に身動きが取れなくなってしまった。 「い゛だい゛!!どお゛じでごんなg・・・ぐべぇえ゛え゛!!」 ありすがかなこの上になり飛び跳ね始めた。着地するたびに回りのゆっくりから大きな歓声が湧く。 ありすが最後の一撃を食らわせようとしていたとき、ついに救世主が現れたのだ。 「みんなゆっくりやめてね!!まりさはゆっくりしんじるよ!!!」 口に食べ物を含んだ1匹のゆっくりまりさが現れた。このまりさはこの村に長く住み着き、村の中でも 信頼されているゆっくりのうちの1匹だ。まりさは口から今日収穫したばかりのどんぐりを出し、続けてこう言い放った。 「かなこもおなじゆっくりなんだよ!!ゆっくりさせてあげてね!!!」 この力強い言葉に、先ほどまで暴れていた若いゆっくりたちは急いでかなこから距離を置いた。 まりさは傷だらけのかなこに近づき、頬をなめてあげた。 「ありがとうまりさ。もうだいじょうぶだよ!」 かなこの傷も癒えたところで、まりさは先ほどのどんぐりを10個ほどかなこの側に置いた。 「とりあえずはこれだけだよ!ゆっくりもってかえってね!!!」 そう言ってまりさはゆっくりと微笑んだ。このゆっくりまりさはなんと良いゆっくりなのであろう。 彼女こそがゆっくりのあるべき姿だとかなこは感じた。 「もーっ!まりさはなんでわからないの!?」 しかし、少々頭の切れるゆっくりにはそれは愚行にしか移らなかった。 「ゆゆ!れいむにはかんけいないよ!これはまりさのごはんなんだからね!!」 「じゃあふゆのあいだゆっくりできなくなってもしらないからね!みんなもたくわえをわけちゃだめだよ!!」 リーダーれいむは頭から蒸気が出るくらいに怒って自分の巣へ帰っていった。それに続くように他のゆっくりたちも 次々と帰っていった。 ついに広場に残っているのは2匹だけになった。2匹は明日また会う約束をし、それぞれの帰路へとついた。 次の日、まりさは嬉々として森の中を飛び跳ねていた。実はさっきかなこと会ってきたのだ。 まりさが頭の上に乗せているのは2本のサツマイモ。昨日の約束は果たされたのだ。 「ゆ~んゆ~ん♪ゆっくりかえってきたよ!!」 巣に帰ってきたまりさは頭上のサツマイモをごろんと転がし子供たちが見える位置に置く。 「おかあさんこれなに?」 「みたことないよ!!」 はじめて見るその赤紫の物体に子供たちは興味津々だ。 「これはね、おいもだよ!おかあさんもね、1かいしか食べたことないんだよ!すごくおいしいよ!」 まりさが興奮気味に話す。このあたりではイモ類は滅多に見つからないようだ。 子供たちは初めての食べ物に少しだけドキドキしながらかじりついた。 むーしゃむーしゃ・・・ 「うめぇ!これめちゃうめぇ!!!」 「あまくておいしいよ!!」 「これはゆっくりできるあじだよ!!!」 子供たちはとても幸せそうにゆっくりとサツマイモを丸々1つ平らげてしまった。 「「「しあわせー!!!」」」 まりさ一家が盛り上がっていると入り口のほうから声がした。 「ゆっくりしていってね!!」 お決まりのあいさつをして巣に入ってきたのはリーダーれいむであった。昨日のことが心配で様子を見に来たのだった。 れいむが足を進めていくと、あるものが目に飛び込んできた。 「ゆゆゆゆゆっ!!おいもがあるよ!!どこでみつけたの???ゆっくりこたえてね!! れいむにもおいもたべさせてね!!!」 サツマイモを見つけたれいむはよだれを垂らし、やはり興奮気味にまりさを問いただした。 「これはまりさたちのおいもだよ!!!きのうのかなこからもらったんだよ!!!」 まりさはサツマイモの前に立ち、れいむを退けるようにぷくーっと体を膨らませた。 「ゆ゛べえ゛!!きのうのことはほんとうだったんだね!?」 れいむは驚きを隠せなかった。れいむはこうしてはいられないと、まりさの家でゆっくりせずに急いで帰っていった。 知らないゆっくりが持ってきたサツマイモの話は、その日のうちにたちまち村中に広がっていった。 次の日、かなこはまたゆっくり村に現れた。しかし、前回とは違って皆が食べ物を持って集まってきている。 「「「「ゆっくりしていってね!!!!」」」」 かなこは歓迎されたのだ。もっとも、皆はサツマイモが目当てなわけだが。 「みんな!ゆっくりしんじてくれてありがとう!!!」 かなこはうれしそうに飛び跳ねた。それを見た周りのゆっくりたちは、順序良く持ち寄った食べ物をかなこへ 収めに行く。木の実や昆虫、植物などこれまで苦労して蓄えてきたが、その量の2倍でサツマイモが返って 来ると思うと、皆うれしくてたまらなかった。 かなこの持って来た袋の中にみんなの蓄えを入れていってるのだが、村の頭脳、1匹のぱちゅりーがあることに気づく。 「むっきゅ~ん!!みんなまだおうちにごはんおいてきてるでしょ!!よくかんがえてね!!あずければあずけるほど かえってくるんだよ!!!いつもより2ばいゆっくりできるんだよ!!かくさないでぜんぶもってきてね!!!」 ぱちゅりーの説得には皆がうなずいた。さすがの餡子脳もこの理屈はよく理解できるようだ。 出し惜しみをしていたゆっくりはすぐに自分の巣へと取りに帰った。 「こどもたちもてつだってね!!またおいもがたべれるよ!!!」 「おいも!?じゃあゆっくりはこぶよ!」 まりさも家族総出でかなこの元へ食料を運んだ。 かなこが来たのは朝だったが、全員が食料を納め終わる頃にはもう夕方になっていた。 「みんなありがとう!ゆっくりかえるね!!!」 自分の何倍もの大きさに膨れ上がった袋を引きずりながらかなこは山のほうへと向かった。 袋には村の全食料が入っている。 「ゆっくりきをつけてね!!」 「またきてね!!!」 「おいもをよろしくね!!!」 村全員でかなこを送り出し、かなこが見えなくなるのを確認してから皆がそれぞれの巣へ戻っていった。 「あしたはおいものぱーてぃーだよ!」 「おいもはすごくゆっくりできるよ!」 「たのちみー!」 その夜、各家庭で同じような会話が繰り広げられた。みんなわくわくが止まらない。 ゆっくりたちはかつてないゆっくりライフを想像しながら眠りについた。 次の日、朝早くからゆっくりたちは広場に集まっていた。いつものように森へ食料を確保しにいくゆっくりは 1匹もいなかった。皆が妖怪の山のほうに注目し、今か今かと待ちわびている。 頬をすり合わせたり、跳び跳ね回ったり、歌を歌いながらゆっくりたちは時間を潰した。 「ゆ~ん!きょうはおそいね!」 「きょうはゆっくりしてるんだよ!」 「おいもがたくさんだからね!ゆっくりきてるはずだよ!」 昼の一番暖かい時間になってもかなこは現れない。しかし、ゆっくりたちは気長にゆっくりと待ち続けた。 冬の陽気の気持ちよさに昼寝をしだすものもたくさんいた。 夕方、風が吹き気温が下がり始めたときには皆目を覚ましていた。そして違和感に気づく。 「おかあさーん!おなかすいたよぉ!」 「そういえばあさからなにもたべてないよ!」 そう、昨日全ての食料を預けてしまったため正確には昨日の晩から何も食べていない。 おいもに気を取られてまったく気づいていなかった。 「かなこーー!!ゆっくりしすぎだよーーー!!!」 「ゆっくりしないでねーー!!はやくきてねーーー!!!」 「おいもーーーー!!!」 空腹に気づいたゆっくりたちは一斉に山へ向かって叫び始めた。 しかし、帰ってくるのは返事は山彦となった自分達の声だけであった。 「どーじでー!?もうおうぢがえる!!」 「またあしたくるね!!」 日が完全に落ち、ついに諦めたゆっくりたちは自分達の巣へと帰っていった。 まだ希望は捨てていない。明日になればきっとおいもを担いだかなこが現れると。 次の日、またゆっくりたちは広場に集まっていた。ただ、昨日と違うのは少々元気がないところだ。 口数は少なく、極力動かないようにしている。ただ聞こえるのは葉のついていない木が揺れる音だけであった。 昼ごろになるとさすがにいてもたっあてもいられなくなるゆっくりも出だした。 「さすがにおそいよ!ゆっくりしんじられなくなったよ!」 「がまんできないよ!もりにいってくるね!」 空腹に耐えかねたゆっくりたちは次々に森へと向かった。 「れいむはゆっくりしんじるよ!」 「まりさもだよ!」 その一方で空腹はぐっと堪えてかなこの帰りを待つゆっくりもいた。 日が沈みかける頃、森へ行ったゆっくりたちが元気なさそうに体を引きずりながら帰ってきた。 そこから察するに、森には全く食料はなかったのだろう。 「どう゛じでえ゛!どうじでむしさんいないの゛!」 「ゆっぐりさせてよお゛お゛お゛!!!」 ゆっくりたちに不安が広がった。みんなが焦りを感じ、そわそわし始めた。 「ぱちゅりーのせいだよ!ぱちゅりーがごはんをかくすなっていったんだよ!」 「むきゅー!ぱちゅりーわるくないもん!」 ついにゆっくりどうしの喧嘩が始まった。先に手を出したのはれいむのほうだ。ぱちゅりーに渾身の体当たりをする。 「む゛ぎゅゆ゛!!ゆっくりやめてね!」 体の弱いぱちゅりーはすぐにれいむを落ち着かせようとした。しかし、れいむは止まらない。 それを見ていた他のゆっくりたちも集まってきた。 「そうだよ!ぱちゅりーがわるいよ!」 「ぱちゅりーがしんじるからだよ!」 「ゆっくりしね!!」 空腹で体力の余ってないゆっくりも容赦なくぱちゅりーは体当たりを仕掛ける。 「む゛ぎゅん゛!や゛べでえ゛え゛え゛え゛!!!」 弱いぱちゅりーの抵抗などないようなものだ。あっという間に袋叩きにされる。 頬は傷つき、帽子と髪はボロボロ、口からは餡をたくさんこぼしている。 しかしぱちゅりーは最後の力を振り絞りこう言い放った。 「まりざだよ゛!!はじめにじんじたのは!!ぱぁぢゅでぃーわるぐないもん!!」 囲んでいたゆっくりたちの動きがピタッと止まる。そして初めておいもをもらったまりさのほうをギロっと睨んだ。 「ゆゆ!まりさはわるくないよ!みんながかってにしんじたんだよ!!」 まりさは首を横に振り、自分が悪くないことを必死にアピールした。確かにまりさは全く悪くないのだが 他のゆっくりたちの気が治まらない。今度はまりさへ攻撃を始めた。 「ゆ゛ぶぇ!!い゛だい゛よ゛お゛お゛お゛!!」 まりさはぱちゅりーと同じように囲まれ、体当たりを受け続けた。 「どうじでごんなごとずるの゛ぉ゛!?」 死には至らなかったものの、口や頬からは餡子がたくさん漏れ出していた。 「もういいもん!みんなでゆっくりおやまをめざすよ!!」 「そうだよ!!みんなでごはんをとりかえすよ!!」 暴れていたゆっくりたちは憂さ晴らしを済ませると、今度は妖怪の山を目指すと言い始めた。 「ゆっくりかんがえてね!あそこはきけn・・・!」 リーダーれいむが止めに入ろうとしたとき、ついにその時が来てしまった。 「ゆきだよ!ゆっくりつめたいよ!!」 雪が降ってきたのだ。この村では毎年雪が降った日からは外に出ずに巣の中でゆっくりすると決めている。 「たいへんだよ!!みんなおうちへかえってね!!おそとじゃゆっくりできなくなるよ!!!」 ゆっくりできない、と言う言葉に反応したゆっくりたちは蜘蛛の子を散らすように巣のほうへ飛び跳ねていった。 「おかあさんしっかりしていってね!」 「がんばってはこぶよ!!」 怪我を負ったまりさとぱちゅりーも家族に助けられながらゆっくりとそれぞれの巣へともどった。 「おかあさんゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってね!!」 巣へと戻ったまりさを子まりさたちが元気付ける。傷ついた頬を必死で舐めまわした。 もうここには食べるものはない。怪我をした親まりさの回復はあまり見込めない。 それでも懸命に子供たちは手当をした。 「みんなありがとう。おかあさんがしんだらおかあさんをたべてね。こどもたちだけでもゆっくりしていってね! きょうはもうおやすみだよ。」 それだけ言い残し、親まりさはゆっくりと目を閉じた。 雪の日から1週間たったが、かなこが現れる気配はなかった。その間根気よく広場を確認しに行ったゆっくりもいたが、 大半は息絶えてしまった。共食いをするものや飾りを食べて空腹を凌ぐものもいたが、結局そう長くも続かなかった。 「もっとゆっ・・・くり・・・したかっ・・・た・・・」 「ゆっくりしんじたけっかがこれだよ・・・」 ゆっくりたちはこのような言葉をのこして最終的に村全員萎びて死んでしまった。 「みんなー!ゆっくりかえってきたよ!!」 「かみさまおそかったね!!」 「さすがにゆっくりしすぎだよ!!」 一方かなこがあれから丸1日をかけて妖怪の山にあるゆっくり村に戻ってきた。もちろん背中には大きな袋。 「みんながしんじたけっかがこれだよ!!!」 かなこが袋を広げて中身を皆に見せた。中には木の実や昆虫などたくさんの食物が入っていた。 「さすがかみさまだね!」 「しあわせ~!」 「ゆっくりできるよ!」 皆思い思いにかなこをほめる。何の苦労もせずに冬の蓄えが増えたのだ。 「これがかみさまの『しんとく』だよ!これからもゆっくりしんじてね!!!」 The End /*-----------------------------------------------------------------------------*/ これ別にお兄さんにやらせてもよくね?って思うかもしれないけどゆっくりしか出てこないのを 書いてみたかった。けどやっぱり難しいというかしっくりこない。初めてかなこ使ったし。 駄作ですが気が向いたら感想でもください。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3450.html
SSやイラストなどからネタをパクっています ここのゆっくりは、すっきりするゆっくりです 俺設定をひたすら綴ってみました タイトル「ゆっくり2匹目」 ゆっくりに心惹かれ、いつかまりさを飼ってみたいと思っていた。 どうせ飼うなら、高級品種をと思っていた。 ゆっくりハウスも段ボール製の安物ではなく、木製の高級品を与えたい。 ゆっくりフードもカロリー控えめ栄養価の高い高級品を与えたい。 ゆっくり用おもちゃも、量産品ではなく職人による手作りのものを与えたい。 収入とにらめっこしながら、具体的な構想を練ってみる。 ハウスやおもちゃはともかく、ゆっくりフードのような消耗品には妥協が必要だろう。 高級品種は野良のように際限なく餌をねだるような下品なことをしないから、ちょっと安めのものでもきっと大丈夫。 初期投資分さえ用意できれば、まりさとの日々は妄想でなくなる。 青年は必死に貯金をした。 毎日特売のカップラーメンをすすり、必死に働いた。 もちろん定時でばっちり帰宅。 残業は一切しない。 そうしなければ、まりさが我が家に来たとき、寂しい思いをさせてしまうではないか。 残業なんかしたら、まりさがきっと心配する。 生活全てをゆっくり中心にする準備を着々と整えていった。 ついに資金が確保できた。 早速、ゆっくりショップに出かける。 入り口付近のケースに放り込まれている躾の行き届いていない下品なゴミ共に用はない。 目指すは店の奥、高級品種のコーナーだ。 一匹50円からの安もの共とは桁違いの高級品種達は、豪華な人工芝がしかれたケース内で実にゆっくりとしている。 青年は目的である高級まりさを確認した。 『子まりさ 250,000円』 値段表の金額を見ても、青年の決意は揺るがなかった。 高級ゆっくりハウス :80,000円 職人による手作りおもちゃセット :15,000円 青年は妥協しなかった。 高額お買い物してくれたので、高級ゆっくりハウスはその日のうちに配達してくれると店長さんが言ってくれた。 そのまりさは完璧だった。 朝は青年より早く目覚め、「ゆっくりしていってね!」 朝食も食べこぼしなどせず、「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~♪」 飼い主によっては、この「むーしゃ、むーしゃ」を嫌う人もいる。 そんな飼い主の場合は、静かにごはんを食べることも出来る。 まさに高級ゆっくりたる所以だ。 仕事に行くときには玄関まで見送りに来て「ゆっくりいってらっしゃい!」 帰宅したら「ゆっくりおかえりなさい!おしごとおつかれさま!」 うるさくご飯の催促をすることも、遊びを強要することもしない。 飼い主にほとんど面倒をかけない、できておるゆっくりであった。 青年は幸せだった。 まりさは、餌が安物だったせいもあり、すぐに成体サイズまで成長した。 可愛い子まりさ状態をキープするには、高級フードによるカロリー制限などが必要なのだ。 しかし、青年は成体まりさになっても愛を失わなかった。 まりさに癒され続けた青年は、だんだん仕事中にまりさを一人きりにしていることを申し訳なく思うようになっていった。 これは青年の間違いで、高級品種になると孤独をストレスに感じるようなことはない。 しかし、ゆっくりを飼えない時代にSSなどを読みまくったのがいけなかった。 青年が好きなジャンルが「家族愛もの」だったことも、まずかった。 さらにゆっくりペット業界が多頭飼いを誘発するような、ゆっくり家族の仲睦まじい姿の広告をバンバン打ったために、洗脳されていた。 ゆっくりは、家族で暮らすのが、一番のしあわせ~♪ 青年はゆっくり好きになった時からずっと業界に踊らされていたのかも知れない。 まりさはあまりにできておるゆっくりだった。 そのため、青年が当初予想したより維持費がかからなかった。 「もう一匹くらいなら…」 もちろん、高級品種を買うような予算はない。 だが、青年には安物でもちゃんと飼える自信があった。 子まりさから成体まりさまで育て上げたという自負があったからだ。 躾が行き届いたゆっくりだったからこそ、それが可能だったという真実を、青年は完璧に見落としていた。 青年はゆっくりショップで50円れいむを買った。 野良でもいいかとも考えたが、実際に野良ゆっくりを見てやめた。 病気を持ってそうなくらい汚く愛想が悪かったからだ。 家に帰るとまりさがお出迎えしてくれた。 50円れいむは高級品種であるまりさに一目惚れした 「ゆう~ん、とってもゆっくりした まりさだよ!すっきりしたいよ!」 れいむがこの発言をした時点で潰すべきだった。 だが不幸なことに、青年は食事の用意でその台詞が聞こえないところにいた。 まりさにおうちまで案内されて、れいむは吃驚した。 なんという、なんというゆっくりしたおうちッ!!! 「きょうからここを れいむのゆっくりプレイスにするよ!!!」 あろう事か、おうち宣言をした。 悪いことに高級まりさはおうち宣言などの、自己の権利を主張する本能をごっそり削られている。 飼い主に完全隷属するようにカスタマイズされているのだ。 だかられいむのおうち宣言を理解できなかった。 その行動をたしなめるという発想すら出来なかった。 青年は最初、れいむの傍若無人な態度に業を煮やしていた。 だが、自分はまりさをこんなに立派に育てたではないか。 いずれこのれいむも、まりさのような素敵なゆっくりに躾けてやろう。 じつはその自信には根拠が欠片もないことに、青年は気付けなかった。 いままでのゆっくりライフは、まりさのおかげだったというのに…。 高級ゆっくりは、それと気付かれないように、常に飼い主を観察している。 今飼い主は疲れているか、怒っているか、機嫌が悪いのか良いのか…などなど。 そして飼い主が喜ぶ行動を常に取るように、本能に刻まれている。 それが全て悪い方向へと向かっていった。 れいむと仲良くすると、青年が喜ぶ。 だかられいむと「仲良く」していた。 れいむは激しく勘違いをした。 「こんなにせっきょくてきにすりすりしてくるなんて、れいむと すっきりしたいのねぇええ!」 所詮50円の餡子脳。 悲劇は青年が仕事に行っている間に起こった。 家に帰り着いたのに、まりさのお出迎えがなかった。 不審に思い、真っ先にゆっくりハウスを見に行った。 ゆっくりハウスの前では、大量の蔓を生やして黒ずみかけているまりさがいた。 そして、ゆっくりハウスの中ではれいむが仰向けになって眠っていた。 まりさはれいむが体験したことがないほど高級だった。 肌のすべすべ感も、ちゅっちゅの感触も、まむまむの具合は筆舌に尽くしがたいほど最高ッ!!! 何度も何度もすっきりーしたら、急にまりさの具合が悪くなった。 れいむは疲れたため、まりさなど気にせずゆっくりハウスに戻って眠った。 まりさの死の責任は、全て青年にある。 まりさが高度に躾けられた個体であること、そのおかげで飼育が楽だったことに思い至らなかった。 自分の飼育スキルが高くないことに気付かなかった。 そして、ゆっくりを飼うことに無知でありすぎた。 青年には、住人のいなくなったゆっくりハウスとまりさのおぼうし、そして透明な箱に入れられた50円れいむだけが残った。 あとがき 読んでいただいた方、ありがとうございました。 SSを読んでると、ほとんどの作品で2匹目を飼って後悔して虐待に走っています。 最初に高級品を買って慣れてしまうと、次からグレード下げてもうまくやれるさ、と勘違いすることは良くあると思います。 だから、ゆっくりも初めて飼うときは気合いを入れて高級ゆっくりを飼うのではないかと。 そして次飼うときは、安い奴でもうまく飼えるさと、勘違いするのではないかと。 相変わらずうまくまとめきれませんでしたが、楽しんでいただければ幸いです。 これまで書いた作品 ゆっくり爆弾 ゆっくりの光 ゆっくり訪問 ゆっくりの名前
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2854.html
前置き ゆっくりのセリフに読みやすくなる程度漢字を使用しております 舞台は幻想郷じゃない現代っぽいどこかです ありす種が総シカト&いじめ対象な世界観です 作:メトロイドマホロイド そこは人里から距離が離れた森の中 人里から離れたこの地までは、そうそう加工所職員も来ることもない ゆっくり達は安全なこの地に群れを形成し、助け合い野生を生きていた そんな平和な森の中にある、作りかけのゆっくりの巣、その中は悲鳴で満ちていた 「やべでえ"え"え"え"え"え"、までさでずっぎりじないでぇ!!!」 「都会派なありすもいいけど、やっぱりまりさのぺにぺには最高ね!」 「ゆぎぃ!!?!?」 まりさはありすにレイプされていた 数年前にありす種は、ゆっくりできない存在とされ、全てのゆっくりを敵に回してしまっていた それでも、ありすの餡子脳はの本能的に、ありすはまりさが一番すっきりできると思っている しかし一方、このまりさは、ありす種はゲスでレイパーで最低の種族、そう親から何度も教えられてた 犯されているまりさの今の気分は、とてもゆっくりできるものではないだろう 「いや"だああああああああ!? までさは、でいぶかぱじゅりーとゆっぐりずるっでぎべでるのぉ!!!!!」 「なら、もう浮気しないようにまりさをありす色に染めてあげるわぁ!」 「ゆびゃぁっ!!!」 将来を決めた相手がいる、ありすにそう訴えるが発情したありすの思考は、その言葉を都合よく置き換える ありすの頭にはまりさですっきりすることしかないのだ 「ごんなべにあうなら、ひどりだぢすぶんじゃながっだぁ」 そう、このまりさは一人立ちしたばかりであった 一人立ち 巣作り そして一生をゆっくりする相手を見つけ、1度子供を育てきる これがまりさのいた群れのルールであった つまるところ、役立たずなニートゆっくりは群れにとって邪魔なだけだ、これはそれを判別するための方法である 発案者は、もっとも年長で群れの長れいむの伴侶であるぱちゅりーでだった このまりさも、それに従い一人立ちをし、巣を作っている最中だった しかしありすに見つかってしまった 普段のありすは、ありす種同士の群れを作り、移動しながらひっそり暮らしている これはレイパーありすが、全体の95%以上を占めた時代、他のゆっくりはありすとはゆっくりできないと切り捨てたためであった しかしありすの群れとはぐれてしまい、一人寂しくしていた所、まりさを見つけた そして穴を掘ってるまりさの尻を見て発情し現在にいたる 「だずげでぇぇぇぇええええええ、でいぶぅああああああああ、ゆあがぁぁぁぁああああああ!!」 「もう!つんでれさんなんだからぁ!!都会派のありすを燃えさせるテクは完璧ね!」 「ぞんばわげないでじょおおおおお!!!!!」 勝手な言い分、都合の良い解釈、それはレイパーだけではなくゆっくりの本質でもある しかし、通常のゆっくりは他人を思い助け合う ゆっくりにはゆっくりするために、そうしたほうがゆっくりできると本能でわかるのだ しかしレイパーやゲスの場合は違う 自分だけゆっくりできればいい そのために物事を湾曲し、自分がゆっくりできる意味に置き換えるのだ 「ぱじゅりーでいぶぅ!でぃぶぅ!!はじめではふだりがよがっだぁよぉ!」 「「すっきりー」」 同時に2匹はすっきりする、しかしその表情はまったくの逆だった ありすの表情は、まりさとのすっきり、そして子孫を残せる快感と歓喜に染まる それに対してまりさの表情は暗かった 大きくなったら幼馴染のれいむかぱちゅりーの、どちらかを選び結婚すると約束していた それにも関わらず、まりさは初すっきりをレイプで失った 「うふふ、久々のすっきりだからいっぱいすっきりできたわ!」 「ゆ、ゆぅ・・・・」 まりさの頭からは、すでに妊娠した証である茎が伸び、実が形成していた ゆっくりはレイプで妊娠したらなぜか胎児の成長がとても早くなる 一種の危機感からだろう 「とてもゆっくりした都会派な子ね!まりさ、ずっといっしょにゆっくりしましょうね!」 「ゆ"!?」 ずっとゆっくりしよう それはゆっくりにとってのプロポーズの言葉 最愛な相手と誓い合う言葉 「ありすなんかとゆっくりできるわけないよ!レイパーはゆっくりしてないで死んでね!この田舎者!」 「どぼじでぞんなごどいうのぉ!?」 イナカモノ、この言葉がありすをどん底に落とす言葉だと親から教わっていた その言葉をありすに言えば、ありすはゆっくりできなくなる 「ありずは都会派よ!穴ぼりもろくにでぎないで、汚らしいまでぃさと一緒にしないでほじいわ!」 「ゆ”!?」 田舎者、その言葉を聞いたありすは、醜く顔を歪ませまりさを怒鳴りつける まりさはありすに恐怖を覚え、ありすの言葉の汚いという言葉に落ち込む まりさの体は、すっきり汁に泥がこびり付き、自慢の帽子はぐしゃぐしゃ 目の前のありすが、その原因だと言うことを忘れ泣きじゃくってしまう 「ふんっいいざまだわ!でも、まりさのまむまむは最高だったから、ありすの子供を育てる権利はまりさにあげるわ」 頭を見るとまりさの額の茎からはすでに、ビックリボールサイズの赤ゆが揺れ動いてた その赤ゆは、まりさが1匹にありすが7匹と割合が酷かった 「いやだよ!まりさはありすの赤ちゃんなんて産みたくないよ!」 「出来ちゃったのは仕方が無いでしょ? それとも殺すの?おお、怖い怖い」 そう吐き捨て、ありすは巣を出て行った すっきりしたありすには、まりさなどすでに興味の対象ではなかった 「ゆぅ~ん、とってもゆっくりした都会はな時間をすごせたたわ・・・・ゆ!?」 まりさとすっきりできた開放感 その快感にありすはすっかり忘れてしまっていた 自分・・・ありす種がどのような境遇かを 「ゆっ! レイパーが逃げようとしてるよ! ゆっくり逃がさないようにしてね!」 ありすが外に出ると沢山の群れに囲まれた とても屈強ゆっくりだと一目でわかる長れいむ ドスまりさ 用心棒であろうみょんとちぇん 群れの成体れいむ3匹にまりさ4匹 そう、ありすは忘れていた 一人立ちしたばかりのゆっくりは群れの近くで家を作ることを 数分後- 「いや"や"や"や"や"や"や"や"!!!!!!!!!!!!! ありずをいじべないべぇぇええええええ!!!!!!」 ありすは逃げようと全力ダッシュした、しかしちぇんとみょんに速さで勝てるはずがなく、あっさり捕まり吹き飛ばされた それに加え、ドスに何度も地面に叩きつけられ動けなくされた そして今は、群れの若いゆっくりにリンチされている状態である 「れいぱーはゆっくり苦しんでね!」 「まったく田舎者のありすは下品すぎるよ!」 「汚いありすに飾りなんていらないね! このゴミカチューシャは壊してあげる!」 「ありじゅのカジュージャどらないでべええええええええ!!!!!!!!!!」 叫ぶありすに耳を貸すゆっくりなどいない これはレイパーへの制裁なのだから それからさらに数分後 ありすは死んではいないが、すでに声を発することもできず、痙攣を繰り返すだけになっていた 「レイパーなんて苦しんで死ねばいいんだよ!」 長れいむがありすに言い放つ、しかしありすには聞こえてはいないだろう 「まりさだいじょうぶみょん?」 「ゆぅ・・・・」 みょんがまりさの心配をする、まりさの顔は先ほどよりさらに暗く落ち込んでいた 頭の上の子供はどんどん育ち、たった数分で、キャッキャと言葉を発するまでになっていた これでは生まれるのも時間の問題だろう 「まりさはこの赤ちゃんうみたいの?」 長れいむがまりさにそう質問した、その言葉にまりさだけではなく群れの一同も黙り込む 産みたいの? Yesと答えればのレイパーの子を産むことになる Noと答えれば生まれる前に殺さなくてはならない 子を産みたくないまりさはNoと答えたかった、しかしそれにはある危険が備わっていた 「赤ちゃんを殺したところを他の群れに見られたら、群れのの皆に迷惑をかけるよ・・・」 いくら森が広いといえど、野生の環境ではゆっくりできる場所など限られている、そのため群れ同士が近い場合も多い そして現に、この近くでは2つの群れがあった 1つは、まりさが将来を約束したれいむのいる群れ このれいむは、まりさを助けに来た長れいむの子だ そして、もう1つの村はぱちゅりーのいる近くの群れ まりさのれいむとパチュリーとの約束 どちらかの群れと共にゆっくりする事を選び、その群れにいる幼馴染と結婚する これが、まりさとれいむとぱちゅりーの約束であった 「それに、れいむとぱちゅりーもきっとまりさのこと嫌いになっちゃうよ・・・」 ゆっくりの社会にはいくつかの禁忌が存在する その1つが赤ゆ殺し レイパーやゲスに犯され、子を孕むゆっくりは少なくない その場合、本来なら誰もいない場所、ゆっくりできない場所に捨てて来るのがならわしである だがまりさには時間が無かった レイプによる急成長する赤ん坊 しかもまりさはまだ完全な成体になっていない 巣作りによる体力消費もあり、まりさは赤ゆが生まれると同時に確実に死ぬであろう そのような理由で皆はどうすれば良いか考えていた その時、唐突にドスが提案した 「食べるんだよ」 「「「「「ゆゆ!?」」」」」 ドスの声にみんなが驚く 食べる ゆっくりを食べるなんて考えられないこと れみりゃやふらん等の捕食種だけがが行うその行為、その意味を知らないゆっくりなどいなかった 「そんなことしたら赤ちゃんゆっくりできなくなるよ!」 「そうだよ死んじゃうよ!」 群れの若いゆっくりは抗議する 自分には関係ないこの若いゆっくりにとって、まりさの死なんて二の次の存在、赤ゆがありすなんて二の次の存在だった 赤ん坊とすりすりしたい、それはとてもゆっくり出来る行為 この若いゆっくりはそれしか頭になかった しかしドスは続ける 「でもここには食べ物がないし、今から狩りに行く時間なんてないからまりさが死んじゃうんだよ」 「まりさ・・・・ゆっくりしてないで決めるんだよ、どっちがゆっくりするか」 「ゆ・・・」 ドスが理由を話し、長れいむが決断を迫った この二匹はかなり長いこと生きている事と、長の伴侶であるぱちゅりーにいろいろ学んでいるため、通常の成体ぱちゅりー並に知識がある そのため現状を理解し整理した結果、どちらかを生かすかはまりさに委ねた 長れいむは群れのゆっくりに約束させた、他のゆっくり達にもこの事を話さないことと、まりさを攻めないことを 「まりさは・・・・・赤ちゃんを産みたいよ・・・でもみんなともっとゆっくりしたいよ・・・」 どっちも選べない 自分の子を殺せばゆっくりできない、すりすりをして幸せにも浸れない 目の前にあるゆっくりできる存在を捨てたくないのだ 「・・・・!ちぇんに良い考えがあるよー!」 「「「ゆゆ!?」」」 みんなの視線がちぇんに集まる 「まりさと似てる赤ちゃんだけ残して食べちゃえばいいんだよー」 「ゆ!」 まりさの目が輝く レイパーと似た赤ありすが消えるだけで、自分似の赤ちゃんが生まれる なんてゆっくりした方法なんだろう、まりさはちぇんの言葉にが同意した それに幸い赤まりさは1匹だ 赤ありす7匹を食べれば失った分の中身を摂取するに十分である 「折るよまりさ?」 「や、やさしくゆっくり折ってね!」 長が一番根元に生えていた赤まりさを残し、赤ん坊を茎ごと落とした 『ゆぎゅ』『ギギギ』、そう赤ありすが唸っている姿を見て、まりさは思わず涙を流してしまった 望まれない子供でも、ゆっくりはとても強い母性を覚えてしまう 「まりさ!ゆっくりしてないではやく食べるんだよ」 「ゆ・・・ゆ・・・・ユアああぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」 ドスに促されまりさは、茎ごと赤ありす食べ始めた その光景はゆっくりできるものではなく、長とドス以外は目を背けている 「ゆ"っゆ"・・・・しあわせー!」 「・・・・ゆ?」 しあわせー、ゆっくりにとって美味しい物を食べた時の言葉である 「何言ってるのまりさ! 赤ちゃんが美味しいわけないでしょ!」 「ち、ちがうんだよ長! ほんとうに美味しいんだよ!!」 まりさは赤ありすの頬をちぎり、長れいむに食べてみてと促す 最初は長れいむも嫌がっていたが、まりさが美味しそうに食べている姿を見て、本能には勝てず、ちぎられた赤ありすの頬を口に含む・・・ 「むーしゃむーしゃしあわせー」 長れいむの言葉 それは紛れも無く"しあわせー"であった 「ゆゆ!?ほんとうにおいしいの?」 「信じられないよ!」 その言葉に不安をもらす群れのゆっくり達 「本当に美味しいんだよ! 長のいうことがしんじれないの?」 「ゆぅ・・・・」 群れのゆっくりは押し黙ってしまう 長の言葉は絶対的に信用がおけるもの しかし赤ちゃんが美味しいなんて信じられなかった 食べさせれば美味しいことなんてすぐわかる、でも赤ありすは全部まりさがたべてしまった そこで長れいむは閃いた、ないなら作れば良いと 「ならあいつで赤ちゃん作るからまっててね」 長れいむの視線の先 そこには痙攣を続けるありすがいた 「ゆっくりすっきりされてね!」 長れいむが自身を発情させる、長れいむはありすのまむまむを貫いた 「ゆがうああぁぁああがああああ!?!?!?!!」 突然の痛みに狂った声を上げるありす 「レイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプ!」 「いぎゃあああああ、おがざないべぇえええ!!!!!」 「「「「「「「「「すっきりー」」」」」」」」」」」 いつのまにか群れの全員でありすをレイプしていた レイプされたまりさも、先ほどの怨みを吐きながら腰を振っていた始末だ 全員にすっきりされたありすの額からは、にょきにょきと茎が10本も伸びていた 「ゆ・・・赤ちゃん・・・ありすの・・・・」 一気に大量の赤ちゃんができたため、ありすは瀕死の状態だった それでも妊娠した喜びを感じる だが、ありすのその喜びは数秒だけの喜びであった 「そろそろいいね!」 ブチッブチッブチッ ブチッブチッ ブチッ 「あやああああああ!!?!?!? ありずのあがじゃんどばないでぇああああ!? あ"!? あ”!?」 長れいむに、茎ごと子供をもぎ取られ抗議する しかし、一気に10本も妊娠したため、体は餡子が無くなり黒ずんでいき、ありすの死亡した 「みょん・・・全員ありすだみょん!」 「ドスの赤ちゃんがいないよ・・・」 「死んでも図々しいだね、うんうんわかるよー」 レイプしてすっきりしたといえ、すっきりしたからには自分自身の子供がほしかったのだろう しかし生えてきた赤ゆは全てありすである ちなみにこれには理由があり "レイプされたありす" はすべて自分自身の赤ゆを産むという実験結果がでている 先ほどまりさの赤ん坊のほとんどが、ありすだったのもそのためだ ゆっくり達が知るわけも無い事だが 「ゆぅ~ん・・・ほんとうにおいしいの?」 「ゆゆ・・・・」 群れのゆっくり達は警戒する すでにこの世界のゆっくり社会では、ありす種などゴミ以下の扱いである しかし成体ありすを殺すことはあっても、赤ゆやちびまで殺すことなんてゲス群れで無い限り滅多に無い だが今食べようとしているモノはゆっくり・・・しかも赤ゆである、躊躇するのも仕方が無いことだった そんな群れのゆっくりを見て、長れいむがもう全員に問うもんをする 「皆に聞くよ?ありすはなにかな?」 「ごみくずだみょん!」 「最低の存在だよ!」 「ゆっくりできないばかどもだよ!」 一斉にありすへの批判の声があがる 十数年前 ほぼすべてのありすがレイパー化した時代 ゆっくりは地獄を味わっている 強制すっきり 犯り逃げ 冬腰前にレイプされ、冬を越せず死亡した大量のゆっくり達 それに対しゆっくり達は、徒党を組みレイパー達に対抗 ドスや能力の高いものを長とし、用心棒を雇い群れを強化 知性の高いぱちゅりーやきめぇ丸による人間や妖怪たちへの協力要請の成功 家族を犯し殺されためーりん種の暴走 この様なことから、ありす種は劇的に数を減らすことになったあの時代 現在では、親から子へ、ありすはゆっくりできない存在と伝えられるようになっていた 「ならこれはゆっくりじゃなくてただの食べ物だよ」 「「「「ゆゆ!ゆっくりりかいしたよ!!」」」」 単純な餡子脳と、ありすに対しての教えもあり、長の言葉をあっさり信じるゆっくり達 「「「「むーしゃむーしゃしあわせー」」」」 「とってもゆっくりできるよ!」 「本当に美味しいよ!すごいよ!」 群れのゆっくりは、すでに赤ゆを食べているなんて考えなどなかった 美味しくゆっくりできるものを見つけた、それだけが頭を支配していた 「でも、もうたべれないんだね」 「ゆぅぅ・・・」 ありすの死骸をみて落ち込むゆっくり達 死体をみて悲しんでるわけではない ゆっくりできるものを作れなくなったのに悲しんでるだけだ 「なら新しいありすを捕まえればいいんだよ!」 それはレイプされたまりさの提案だった ありすを捕まえて、殺さないようにすっきりし、赤ゆを産ませ続ける事 母体が死んでしなないように、そこらへんの苦い草でも食べさせる様にする事 「名案だよ! さすがだねまりさ!」 「ゆっへん!まりさは、もう一人前のゆっくりなんだから、このぐらい当然だよ!」 さっきまで頭に生えてきた子に対し、涙を流していた者の言葉とは思えない発言である よくみると頭に生えていた茎が無い 誘惑に勝てず食べてしまったのだ 数日後- その洞窟には最低な光景が広がっていた 「やべでぇえええええええ!?!!!!?!?!!」 「ごんばのどがいはじゃないわぁああああああ」 「あががあああああああ、あかじゃんうびだぐない!!」 そこには6匹のありすがレイプされていた 足を痛めつけられて動けないありすを犯すゆっくり達 死なないようにそこらへんで拾った適当な草を食べさせること忘れない 「ダッチワイフはだまってゆっくりたべものを作ってね!」 「すっきりー」 「ゆっへっへこのダッチワイフのしまり最高だぜ!」 ありすをダッチワイフと呼び犯し続ける、群れのゆっくり達がそこにはいた 最初は村のみんなに反対された それは赤ゆを食べることではなく、ありすを村に入れることに対してだった しかし長の "美味しくてゆっくりできる" という言葉に全員はすぐに説得されてしまった そして現在は、長の伴侶であるぱちゅりーの案により、出口がひとつしかなく、ありすが逃げにくい洞窟でこの行為を行うことにした ありすをまりさが洞窟ですっきりしようと誘う それはありすには最高にゆっくりできる瞬間 ありすが誘いを断るはずが無かった その後、洞窟につれてこられたありすは足を痛めつけられ、動けなくしたのち、すっきり処理兼食べ物製造とされた この群れでは、固体が増えすぎないように、勝手にすっきりしたら制裁(=間引)がルールだった そんな欲求不満がたまったゆっくりが集まった群れのゆっくりは、好きな時にすっきりできて、美味しいものを食べて、ゆっくりできることに飛びついた しばらくして長れいむは、隣の長まりさの群れを誘った ゆっくりにとって、性欲と食欲を満たす事を断る群れもいるはずもなく、今では共同で食用赤ゆ(ありす)を作る日々である そしてさらに数週間がたった 「れいむの群れはすごいんぜ」 「ゆゆ、あたりまえだよ! れいむのむれは、最高にゆっくりしてるんだからね! それにいまは二人の群れだよ」 「「ゆぅ~ん」」 愛を確かめるかのようにすりすりを行う二匹 長れいむと隣群れの長まりさには子供ができていた お互いの伴侶の同意を得て、群れ同士を1つにし繋がりをを深めるために長同士で子供を産んだ 交代で指揮ををとるうちに、愛情が芽生えたのもその原因の1つであったが 「まりさ・・・ずっとゆっくりしようね!」 「あたりまえなんだぜ」 そうしてビクビクと動く二人の影は重なった 先の世代まで続くこの群れの繁栄 それはゆっくりによる[ゆっくりありす加工所]の誕生により約束された オマケ(まりさのその後)- あの後、群れに戻る条件に長れいむは自分の子と結婚するかどうかを迫った まりさは少し悩んだが、れいむとゆっくりしたい気持ちと一人は怖い気持ちがあったので、すぐにれいむとの結婚し群れに戻る事を決めた 後日、ぱちゅりーにこのことを報告に言ったが、ぱちゅりーは温かく祝ってくれた それから2週間ほどたち、洞窟の中ではありすの阿鼻叫喚図がさらに広がっていた その洞窟で作った食べ物(=赤ありす)を、体が弱いために群れまでこれないぱちゅりーに毎日届けていた 最初は、そんなもの食べれない、そう言ってていたが食欲の本能には勝てず 今では、3人仲良く食事を取るな日々である しかしあるとき事件が起こった 「れいむ・・・ゆっくりついてきてね・・・」 れいむは、元気の無いまりさに[だいじょうぶ?]と声をかける、それに対しまりさは[だいじょうぶだよ・・・]と力なく答えるだけである れいむは考えた、そしてある結論に行き着いた 昨日は雨が降った、ぱちゅりーに食べ物をもって行ったまりさは昨晩帰ってこれなかった、だから急いで帰ってきたから疲れているんだ そうれいむは判断し、まりさのあとに付いていく そしてついたのは隣群れのぱちゅりーの家であった 「ぱちゅりーといっしょにごはんをたべるために呼んだんだね!ゆっくりりかいしたよ!」 久しぶりに3人で一緒にごはんを食べれる れいむはそう解釈した しかしその解釈とは違う自体が目の前に広がる 「むきゅ・・・・」 「ぱ・・ちゅりー?」 れいむは目を疑った ぱちゅりーの頭からは茎が伸び、子供が小さいながら生まれていたからだ ぱちゅりーは結婚をしていない つい最近、まりさがれいむと結婚するまでずっとまりさを待っていたからだ 「ごめんねれいむ・・・ぱちゅりーとすっきりしちゃったの・・・」 「ゆゆ!?」 まりさの言葉が理解できなかった まりさは自分の愛する夫 ぱちゅりーは大事な親友 そしてれいむはまりさの妻 それなのに 「なんで・・・どおしてぱちゅりーとすっきりしたの!」 「ごめんねれいむ!まりさがまんできなかったんだよ!すっきりしたかったんだよ!」 あのあと、まりさはゆっくり加工所のありすで何度もすっきりした、それでもまりさは愛する妻とすっきりできない日々にもやもやしていた 長れいむの群れでは、長や一同から許しがでないと子を作ってはいけないのだ しかしぱちゅりーの長まりさが統べる群れは、すっきりは自由だが子育てを手伝ってはいけないという決まりである 雨が降り始めたので帰れなくなったなったまりさは外をみていた その視線の先には、巣の中で仲良くよりそう親子 羨ましかった 自分の群れでは許しが出るまですっきりができない、子供が産めない 家族、それはずっと思い描いていた幸せの光景 「まりさもあかちゃんほしいよ・・・」 そうつぶやくまりさをぱちゅりーは寂しそうな目で見ている 自分と結婚すればその日にすっきりさせてあげたのに そう思っても言葉に出すことは無い まりさはもう結婚しているのだから 「まりさゆっくり雨をやむのをまちましょう」 かける言葉がみつからないぱちゅりーが、重い空気に耐えられずまりさに声をかける 「ぱちゅりー・・・心配かけてごめんね・・・・」 「むきゅん!?」 傷心しているのにも関わらず、まりさは自分を心配してくれる 落ち込んでいるのに自分を気遣ってくれる、その言葉に頬を染め目を伏せるぱちゅりー その行動がまずかった 「ぱちゅりーもうがまんできないよ!」 「むきゅ!?」 まりさが突然すりすりしてくる 「だめよまりさ!大人のすりすりは夫婦でしかしちゃいけないのよ!」 さとそうとするが、今までの欲求不満が爆発したまりさはとまらない その相手は、れいむと同じぐらい愛していたぱちゅりーなのだから 「そんなの関係ないよ!ぱちゅりーの事がまりさは好きなんだよ!だからすっきりしてゆっくりしてするんだよ!」 ぱちゅりーとゆっくりしたい その一言がぱちゅりーの理性を壊した 愛するまりさの大人のすりすりに答えるように唇を重ね舌を絡める 「ゆゆ!?」 「まりさ安心して・・・人間達がする大人のすりすり・・・あいぶっていうのよ」 ディープキスをされ[ゆぅ~ん]とすでにまりさの目はトロントロンである レイパーありすなら舌を絡めることもあるが、普通のゆっくりはキスなどしない どこで知ったかは知らないが、博識なぱちゅりーならではの知識だろう それから二人は燃えに燃え、何度も舌を絡めすりすりし重なり合った 最初は[んほおおおおお!!!]と叫んでいたまりさだったが 「だめよまりさ!ほかのゆっくりにきづかれたらどうするの!」 そう怒られたため二匹とも[すっきりー]という言葉以外は黙ってすっきりした その結果が現在の修羅場である 「まりさはれいむのこと大好きだよ、でもぱちゅりーを忘れるなんてできなかったんだよ・・・」 「れいむごめんなさい・・・」 謝る二匹にれいむは罵声を浴びせることができなかった 愛する夫と親友 そしてその親友の額からは、自分の夫の子が生えてきている ここで罵り2人に嫌われたら、まりさは自分を捨ててぱちゅりーと一緒ににずっとゆっくりするであろう そう思うと何も言えなかった 「まだいうことがあるんだよれいむ」 「もうやだよ、ききたくないよ・・・」 れいむはこれ以上聞きたくなかった これ以上ゆっくりできなくなりたくなかった 「まりさとぱちゅりーは群れからでていくよ」 「ゆっ!?何言ってるの!れいむと結婚してるのになんで・・・」 「結婚してるからだよ、れいむがいるのにぱちゅりーと子供を作ったから、もう群れにはいれないんだよ。ゆっくりできないかもしれないけど、ゆっくり理解してね」 長れいむの群れでは、勝手にすっきりはご法度 妻がいる相手とすっきりしたぱちゅりーは、長まりさの群れから制裁を受けるだろう もちろんまりさもだ 「ゆぅ・・・」 れいむはうなだれる事しかできなかった 愛する夫は自分から離れ、親友と他の地でゆっくりする そこには自分はいない れいむは1つの決心をした 「なら、れいむもついていくよ!」 「むきゅ!?」 「ゆゆっ!?」 だめだよ! そう言ってまりさは止めたがれいむの決意は固かった 妊娠してるぱちゅりーと移動するには、まりさ一人じゃ庇いきれないという理由をつけて 「れいむも群れから離れるのは怖いけど3人なら大丈夫だよ」 「・・・・まりさ、れいむもつれていきましょう」 ぱちゅりーがそう言うと、まりさもれいむが付いてくることに同意した そしてぱちゅりーは続けた 「ゆっくりできる場所を見つけたら、まりさとれいむはすっきりするといいわ」 「「ゆっ!?」」 ぱちゅりーの言葉に驚く二人 一夫多妻など、ゆっくりにとってまずありえない事である 「なに言ってるのぱちゅりー! まりさはもうぱちゅりーとすっきりしたんだよ! れいむとすっきりなんてできるわけないよ!」 れいむがぱちゅりーに抗議する 「でも、まりさはれいむの夫よ。それに3人でまたゆっくりするにはこれが一番だわ」 「・・・れいむ、またゆっくり聞いてね! まりさはれいむのこと愛してるから、すっきりして赤ちゃんほしいよ」 「まりさ・・・」 愛する夫のすっきりしたいと言う言葉 浮気してしまったとはいえ、その言葉にうれしくて涙してしまった 「ゆゆ!?れいむどこか痛いの?!」 「ちがうよまりさ、うれしいんだよ・・・れいむのこと嫌いになったと思ってたから・・・」 「そんなことないぜ最高の妻なんだよ!」 れいむはまりさの言葉で再び笑顔を取り戻した そして次の日の夜、3匹は群れを後にした 長旅になるだろうと、家にある食べ物をすべて持っていくためである ちなみに食べ物はれいむの口の中にぱんぱんに詰め込まれ、例の食用赤ゆ草に包み、茎ごとまりさが引っ張っている この旅の結末、この3匹がゆっくりぷれいすを見つけられるか見つけられないかはまた別のお話 「ゆぎゃあやああああ!!!!」 「ぱぴぷぺぽー!ぱぺぴぽぺー!!」 今日も洞窟のありすの悲鳴は止まない Q.人間や妖怪になんで協力要請が通ったの? A.群れ単位で人間に労働力となったり野生ゆっくりからの村の畑の警護などが報酬 主にレイパーにキレた愛での人たちが大半です Q.長勝手にすっきりしてね? A.ただのすりすりです Q.捕食種の存在意義がなくなるんじゃ? A.あくまでもこの群れでのありすの赤ゆを食べる行為は生産 この世界観ではありすはどん底設定なので他ゆっくりはありす=ゆっくりとしての認識が欠如してます 前の作品 「ゲスG誕生!」 「猟奇的に伺が。」 「ゆっくり実験所」
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2144.html
ある国同士では、長い間戦争が行われていた。後先考えずに弾薬を使った結果、どちらの物資も底を尽きかけていた。 A国の湯栗虐太郎参謀は、必死になって作戦を考えていた。 「…あと少し…あと少しでもいいから物資があれば勝てるのに…ダメだ…!」 どちらの物資も底を尽きかけている。戦意ももはや喪失気味だ。どちらの国も、あと一押しすれば倒れてしまう。しかしその一押しができないのだ。 「くそっ…!」 他の国からの支援は期待できない。湯栗参謀は、悔しさのあまり枕代わりにしていたゆっくりのぬいぐるみ(妻から「ストレス解消に」として贈られたプレゼントである)を殴り飛ばしていた。 「っがぁ!このクソ饅頭がぁ!お前ら相手に戦争させろ!殲滅してやるからよぉ!」 「参謀!」 「何事だ」 加口丈。研究員として大尉の位置まで上り詰めた、若き天才肌のバイオテクノロジー学者である。 「報告いたします。ゆっくりの餡の解析が終わりました。結果、ゆっくり爆弾が理論的に可能だということが明らかになりました。 ゆっくり爆弾は安価で作れます。資金難の問題はこれで解決したと言っても過言ではありません」 「来た!武器供給来た!メイン武器来た!これで勝つる!」 湯栗参謀は大喜びで加口の肩を掴んで前後に揺らす。 「しかし問題があります。飛行機から投下する場合、投下時の興奮で爆発する可能性があるのです。大砲発射は言わずもがな。手榴弾にしようにも、ゆっくり自身が無駄に音を立てるのでこれでは役に立ちません」 「なぁに…問題はない。ゆっくりは自分で動くことができる。ゆっくり爆弾を陽動させ、敵軍に突っ込ませればいい。敵兵もゆっくりごときに貴重な弾薬を使おうとは考えまいさ」 湯栗参謀はそう言いながら、殴っていたゆっくりのぬいぐるみを放り投げる。 実際、どちらの国もゆっくりのような脆弱な野生生物に貴重な弾薬を使おうとはまったく考えていない。湯栗参謀はそういう意味では非常に優秀な洞察力を持っていた。 しかし窮地に立たされた将というのは、得てして奇策に走りやすい。 「我々にはゆっくり調教のスペシャリスト、鬼意がいる。奴にやらせよう」 「はっ!」 鬼意山、という名の伍長がいる。彼はゆっくり虐待のスペシャリストであり、この地方に多く住むゆっくり種を虐待することでストレス解消を図っていた。 鬼意という名前でありながら万人に優しく、戦場で傷ついて死に掛けている鳥を連れて帰って手当てをしたという逸話も残るほど温かみのある男である。 捕虜や部下、衛生兵、果ては上司にまでゆっくり虐待によるストレス解消を教え、その結果兵士たちの戦意喪失率は大幅に減った。 しかし鬼意は、ゆっくりを動物どころか生ゴミとしてすら扱わなかった。尊厳など与えず、ただ虐めて虐めて虐め殺す。それだけである。 そんな彼が受けた任務は次の通りだ。 「ゆっくり爆弾が完成した。ゆっくりを自主的に敵陣に向かわせるように調教しろ」 鬼意は気合を入れて、このクソ饅頭どもを調教した。死ぬ寸前までいたぶり、人工オレンジジュース(バイオテクノロジー研究班が作り上げた甘味料。生ゴミから安価で生産できるが、ゆっくりの治療程度にしか使えない)をぶっかける。その繰り返しだ。 歴戦の虐待兵士である彼は、総勢1000匹ものゆっくりを、わずか1日半で「逃げ出したい」という衝動に駆り立てさせた。 そして早朝、リーダー格のまりさが目を覚ましたことを確認すると、鬼意は気づかない振りをして、わざとらしく言った。 「ああ、この先の茶色の陣地にはとっても美味しいご飯や、綺麗なお花が咲いており、美しいゆっくりたちがいる『理想郷』があるらしい… 俺はこのクソゆっくりどもがそこに行ったら、追いかけることはできないだろうなぁ…」 「ゆゆっ!?」 リーダー格まりさは驚く。他の起きていたゆっくりも、ひそひそ声(笑)で「ゆっくりぷれいすがちゃいろいばしょにあるよ!」「ばかなじじいだね!れいむたちはゆっくりにげるよ!」などと言って話し始める。 リーダーまりさは考えた。 「(ゆゆっ!こんなゆっくりできないじじいからにげて『りそうきょう』にいって、にんげんをやっつけてそこをゆっくりぷれいすにするんだぜ!ばかなじじいだぜ! みんなをあのじんちにつれていって、まりさはそこのおうさまになるんだぜ!ゆっへっへ!)」 鬼意はにんまりと下品な笑顔を浮かべる饅頭どもを見て、作戦の成功を確信した。 「参謀。調教が終わりました」 「ご苦労。加口、ゆっくり爆弾への加工は?」 「この餌を食わせるだけです。鬼意さん、任せましたよ」 「餌を与える際に注意するべきことは?」 「その餌には火薬が含まれております。ぞんざいに扱うとすべてふいになりますので…まぁ爆発はネズミ花火程度ですがね。 餌を食べさせてから30分ほどで、ゆっくりは『ゆっくり爆弾』になります。餡子がすべて、衝撃に反応する爆薬になるのです。 その威力は手榴弾の2倍程度。ゆっくりが大人しい生物なら投擲武器として使えたのですが…」 「なるほど、あのクズ饅頭が騒ぐからまるで使い物にならないと」 「まぁ野生生物の大移動と見せかければ何とかなるだろう。餌を与えてたら即座に報告しろ。その30分後に出撃させる」 鬼意はゆっくりたちにひとつずつ、『あまあま』と偽った苦い粉をくれてやる。ゆっくりは辛味こそ猛毒になるが、適度に苦いものは「ゆっくりできない」だけで毒にはならないのだ。お茶のほのかな苦味が饅頭の餡子の甘味とよく合うのと同じである。 「ゆべぇぇぇ!ゆっぐりでぎないよおおおお!!!」 「うげぇぇ!!」 「あばあばじゃないよおおおお!!!」 「おがあじゃああああんん!!!にがいいいいい!!!」 阿鼻叫喚を見つめながら、鬼意は立ち去った。 そして30分後。鬼意はゆっくり監禁室にやってきて、わざと陣地の方向への扉と窓を開放し、陣地を見せ付けるようにしてからこう言った。 「ああ、この先の茶色の陣地にはとっても美味しいご飯や、綺麗なお花が咲いており、美しいゆっくりたちがいる『理想郷』があるらしい… 俺はこのクソゆっくりどもがそこに行ったら、追いかけることはできないだろうなぁ… うわぁ!すべってころんじゃった!足を折っちゃったみたいだ!」 そして鬼意は、誰が見ても分かるような演技ですっ転ぶ。それを見るや否やゆっくりたちは、一目散に茶色い敵陣へ向かって跳ね始めた。 「ゆっくり逃げるんだぜぇー!」 「ゆーっ!」 総勢千匹のゆっくりは、鬼意に見向きもせずに陣地へと向かっていった。 「さて、ひとまずこの作戦は成功した。参謀に報告せねば…その後は野生ゆっくりの捕獲と交流虐待パーティだ」 鬼意はそう言いながら、敵陣に向かってぼよんぼよんと跳ねるゆっくりを見つめた。 敵は弾薬を使わない。何らかの殺傷は絶対に与えるはずだ。鬼意も、湯栗も、加口も、それ以外のA国の関係者も皆そう思っていた。 しかし彼らは知らなかった。否、甘く見すぎていた。 どれだけ調教しても、ゆっくりは所詮ゆっくりでしかないということを。 ゆっくりは、人間どころか、犬猫や昆虫ですら想像を絶するほど愚かしいナマモノであるということを。 変わってこちらはB国の最前線。4人の兵士がお茶を飲みながら、偵察任務に当たっている。 物資が末期的に乏しくなった今、無闇に戦闘を仕掛けることはない。ゆえにお茶を飲んで安らぎながら偵察をしていても、動きがあればすぐにわかるのだ。 「…ん?せ、先輩!生首が、生首がこっちに向かって!」 「あんだと!?」 兵の一人が焦燥を見せる。もう一人が双眼鏡を奪って敵陣を見ると、確かに生首らしいものが猛烈な勢い(時速5キロくらい)でこちらに突撃してきていた。どれもこれも生にしがみついた醜い顔をしている。 「ああ、ありゃゆっくりだよ」 「ゆっくり!?」 「そういう名前の動物さね」 朴訥とした顔の兵士が、茶をずずっと啜ってから応じる。 「ゆっくりしていってね!!!って言うからそんな名がついたんだ。オラの村じゃあ、ゆっくりは畑荒らすわ家荒らすわでな。 しかも頭は悪いし生意気だし、人間様のことをからかってくるんだべ」 「弱い。脆い。遅い。三拍子揃った史上最低最悪な生物だ。よく増える、よく食べる、よく荒らす…人間にとって最大の害獣だ。 いいかげんな生物だからな、ずっと東の方の町なんかだとこいつらを愛玩動物としてかわいがったりしているらしい。 なんでもこのわけのわからなさがかわいらしいんだとか…やっぱ奴らは違うねェ、俺ら貧乏人には理解できないよ」 嫌味っぽい男がそのあとを受けて言う。 「オラの村じゃあ、このゆっくりをな。じっくり煮るんだ。すると甘い汁がたっぷりでてな、これがほんにうまいんだ!」 「俺の村じゃあ、妊娠中のこいつらを捕まえて、中の子供をひりださせて戦わせるのが流行ってたな…あっちの捕虜は、噂なんだがゆっくり虐待でA国の連中と交流しているらしいぞ」 「そ、そうですか…」 新兵らしき最初の偵察兵は、3人の平然とした表情に驚いていた。生首を見ても個々まで平然とできるとは。 「だがこのまま茶を飲んでいるわけにはいかんな」 「そうだか?ゆっくりの大移動なんてよくある話だべさ。あいつら馬鹿だから飯を後先考えずに食い荒らしちまう」 「あのな。ここはつい最近まで、鉄の雨が降っていたんだぞ?いたるところにゆっくりのぼろぼろになった帽子があるだろう。 そんなところを忌避せぬほど、ゆっくりも愚かじゃないさ。それに高低差で言えばこちらの方が少し高い。 じゃあ何故こちらに移動してきているか?あんなに必死な表情で、何故ゆっくりにしては速いスピードで動いているか?」 「向こう側で何かされたんだろうね」 「その通り。奴らの見え透いた作戦だろう。大方ゆっくりに毒薬でも仕込んであるんだろう。末期の上層部はこういう頓珍漢作戦をよく考えるものだ」 男はそう言いながら大きくあくびをする。人が歩くような速度でこちらに向かってきている。奴らがここまで到達するのに、あと軽く1時間はかかるだろう。 「おいイヤミ、お前のラジコンを使うぞ」 「合点承知」 「イナカとビビリは穴を掘れ。俺は退却準備をする。ここは捨てる」 「え!?この陣地捨てちゃうんですか!?」 「多少の犠牲は仕方がないさ」 男はそう言いながら、ティーセットを片付け始めた。 十分に掘った穴の中に、ビビリとイヤミがよく食べているチョコレートを3枚ほど入れる。貴重な食料だが、これが作戦に重要になる。 そして男は、そこにゆっくりの形をしたラジコンを置く。ゆっくり釣りというエンターテイメントをする際に使うものだ。 そして男たちはそそくさと退散し、遠くに行って様子を見る。 「ゆっ、ゆっ…もうすぐだよ!もうすぐまりさのゆっくりぷれいすにつくよぉ!」 リーダーまりさは息も絶え絶えに言った。もう少しだ。もう少しで理想郷にたどりつく。 「ユックリシテイッテネ!」 すると、隣から聞きなれない声が聞こえてきた。 「ゆゆっ、ゆっくりしていってね!!!ゆゆーっ!?」 まりさは驚く。こんな艶やかな顔をしたゆっくりは見たことがない。 「ユックリシテイッテネ!ココニオカシガタクサンアルヨ!アマイニオイモスルヨ!」 そのゆっくりは少し変てこな声を出す。確かにあの美しいゆっくりの近くからは、甘い匂いがする。 「ここがあのじじいのいっていた『りそうきょう』だね!まりさがいちばんのりだよ!」 まりさはそう言いながらぴょんぴょんと跳ね、 「ゆっくりして…ゆーっ!!!」 穴へと落ちていった。 「まりさがはいったよ!ここがきっとゆっくりぷれいすだよ!」 「ユックリシテイッテネ!ココニオカシガタクサンアルヨ!アマイニオイモスルヨ!」 「ゆゆゆーっ!と、とってもゆっくりしたゆっくりだね!れいむはれいむっていうんだよ!いっしょにすりすり…」 「オカシタベナイノ?」 「おかし!れいむたべるよー!」 「ま、まりさもたべるんだぜ!」 穴へ次々とダイブしていくゆっくり。そして穴の中で何度も繰り返される爆発。 そのたびに餡子の甘い匂いがたちこめ、ゆっくりはその匂いにつられて穴へと落ちていく。 「…アホですね」 「予想以上にアホだな」 「この世で一番のバカだべ」 「ありえんな、こりゃ。上に連絡してくるわ」 4人の偵察兵はその様子を見ながら、笑いを通り越して呆れた。まさかここまでバカな動物だとは思わなかったのだろう。 食欲に任せて、後先を考えずにみんながみんな同じ行動をする。そして爆発。命の無駄遣いとはまさにこのことだ。 たった3枚のチョコレートと、ちょっとした舞台装置。たったこれだけで、何百というゆっくりが死んでいく。愚かしい。実に愚かしい。 「ま、毒ガスじゃなかっただけよかったと思うか…」 男はそう言って、双眼鏡をビビリから奪った。 「ホントアホだな」 「そうですねぇ…俺もこの戦争が終わったら、ゆっくりってのに接してみようと思います」 一方、A国。 「あんのバカどもがぁぁぁぁぁ!」 鬼意は憤怒の表情を見せていた。ゆっくりが穴に飛び込んで自殺していくのである。 レミングだってこんなことはしない。鬼意は手に持っていた赤まりさを床に叩きつけた。 「ゆびゅっ」 ただの餡片に化けた赤まりさを軍靴で散々踏みつけたあと、鬼意は叫んだ。 「ヒャッハァ!敗北主義者どもを虐待だァァァァァァ!」 このままでは確実に1000匹全員が自殺する。それだけは避けなければならない。さらに鬼意の虐待精神が、「奴らを殺せ」ととどろき叫んでいる。 鬼意は人間をはるかに凌駕する速度で走り始めた。しかし… 「ゆびぇぇぇん!おねーじゃああああんん!!!れいむをおいでいがないでよおおおお!!!」 その途中に、石を踏んづけて底面から餡子が漏れ出し、死に掛けているゆっくり爆弾に会ってしまった。 「ゆっくりでぎないよおおおおお!!!」 「邪魔だどけぇぇぇぇ!」 「ゆべっ(カチッ)」 鬼意は勢い余ってれいむを蹴り殺す。しかし「カチッ」という音を聞いた瞬間、はっとした。 そうだ。こいつら…手榴弾化しているじゃん。 そう思った瞬間、子れいむは爆発した。 鬼意の肉片は四散し、魂はこの世から消えた。 戦争とは、得てしてむなしいものである。 その後、戦争は終結した。兵士たちは喜び、ゆっくりを手土産に交流を開始。 ゆっくり虐待により、国境を越えた深い友情を育むことになった。 奇策の犠牲となった鬼意は、最初こそ世界一のマヌケとして扱われていたが、その後大量の虐待ノートを残していたことが判明。両国から崇められることになる。 彼の一見乱暴に見えて繊細な虐待術は「鬼意山流虐待術」として広まり、ゆっくりを生かさず殺さずというそのスタンスは国の垣根を越え、C国、D国と広まることになる。 かつての4人組も、いまや虐待にしのぎを削るライバルだ。 「ほらほら、見てくんろ。オラのまりさはぼうしが100個あるんだべ。全部偽物だけど」 「どれがほんもののおぼうしさんなのおおおおおおおお!!!」 「目玉をえぐって、自分の子供と饅頭をランダムに食わせるゲームをしているんだ。なかなか面白いぜ」 「おきゃーしゃんやめちぇにぇ…ゆびゃっ!ゆべぇ…」 「あがじゃんがああああああ!!!」 「底面を半分焼いて…ほら、びっこゆっくりだ。虐待しちゃうぞー!」 「れいむはゆっくりにげるよ!…ゆゆっ!?どぼじでまっずぐどべないどおおおおお!!!」 「ほらほら、見てください!ゆっくりマトリョーシカです!こうやって殴ると…」 「ゆびゃあ!」 「中の子供にも振動が伝わって、母れいむ、子れいむ、赤れいむって感じで口の中のれいむが見えるって仕組みです!」 「おおー!すごいぞビビリ!」 そして鬼意の魂は、地獄に行った。 「じぶんでばくだんにさせたれいむをふんづけてしぬなんて、おにいさんばかなの!?しぬの!?しんでたね!!!ゲラゲラ…ぐばべびゅ!!」 「血の池、針山、凍結地獄…虐待道具には事欠かねぇな」 鬼意は生前の優しさが功を奏したのか、鬼意にとっての天国へいけることになった。 ゆっくり地獄でゆっくりの監視をする。それが閻魔の言い渡した、彼に対する罰だったのだ。そこには虐待しがいのあるドスまりさやはくれいむ、アストロンれいむのようなレア個体がたっぷりいる。 閻魔は鬼意のスタンスを見て、これこそ最も理想的な人間だと判断したらしい。毎日自滅しては死んでいき、説教すらまともに聞かないゆっくりを地獄に落とすのも大変なのだろう。いわゆる一種の温情であり、閻魔なりのゆっくり虐待方法でもあった。 「わらわのこうけつなたましいにさわるでない…ゆびゃあああああああ!!!やべでええええええ!!!」 「アストロ…ぶぐぶぐ…ぢはいやだああああああ!!!ぢのいげはやだあああああ!!!」 「だずげでどずううううう!!!」 「ゆっ?たすけないよ!ゆっくりくるしんでね!おにいさん、ありがとう!どすにとってゆっくりできないゆっくりがくるしんでるよ!…ゆびゃあああああ!!!どずのぶりぢぃなおがおがああああ!!!」 「心が落ち着くなぁ…」 針山がゆ山に化けるのに、そう時間はかからなかった。 このSSに感想を付ける